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平成24年6月
1.6月11日(月曜日)と12日(火曜日)の両日,将来の課題のための日・オーストリア委員会第1回会合及び公開シンポジウムが,オーストリアのザルツブルクにおいて開催されました。
2.6月11日(月曜日)の委員会会合
ザルツブルク・ミラベル宮殿にて,「低成長時代の社会システム」のテーマのもと,オーストリア側は,ゲオルグ・フィッシャー・欧州委員会雇用・社会問題担当局長(Dr. Georg Fischer , European Commission, Directorate-General for Employment, Social Affairs & Inclusion),エルンスト・ゲーマッハー・応用社会科学研究所所長(Prof. Ernst Gehmacher, Bureau for the Organization of Applied Social Research),日本側は山内直人・大阪大学大学院国際公共政策研究科教授により,「成長と社会保障」,「成長と幸福を見直す」について議論を行いました。
3.6月12日(月曜日)の公開シンポジウム
ザルツブルク工科専門大学クフル・キャンパスにて,「低炭素社会に向けた取り組み」,「山岳地帯の活用による地方経済の活性化」のテーマのもと,オーストリア側は,マルクス・ゾマーラウアー・ANRICA(オーストリア自然資源管理・国際協力所)所長(Mr. Markus Sommerauer, Managing Director, Austrian Agency for Natural Resource Manegement and International Cooperation),シュテファン・シュライヒャー・グラーツ大学教授(Prof. Stefan Schleicher, the University of Graz),日本側は鮫島正浩・東京大学大学院農学生命科学研究科生物材料科学専攻教授,坂本雄三・独立行政法人建築研究所理事長により,「林業の活性化」,「建築部門における省エネの推進」について,将来の課題の担い手である学生を中心に70名程度の聴衆を交え,議論を行いました。
4.その他,ウィーンにおいて,林業の活性化・建築部門の省エネの推進のテーマに合わせ,両国の政府関係者間での意見交換を行いました。
(参考)将来の課題のための日・オーストリア委員会は,1990年の日オーストリア外相会談の合意に基づき,両国間の交流をより広い分野において活性化させ,一層の相互理解を促進し,長期的観点に立って両国関係の緊密化のあり方を探ることを目的として設立された。昨年まで日・オーストリア21世紀委員会という呼称で,94年の第1回会合以来,計15回の会合が開催されていたが,本委員会の更なる活性化等の観点から,今回より名称を変更した。