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平成17年度南西アジア高校生招聘計画(結果概要)

平成17年9月

 南西アジア高校生招聘計画は、森総理(当時)が2000年8月に南西アジア各国を歴訪した際に青少年の交流を拡大することを表明したことを受けて開始されました。本招聘計画はこれまで平成13年度より平成16年度まで4回実施され、被招聘者数は合計120名になります。

 外務省は平成17年度南西アジア高校生招聘計画に基づき、9月21日(水曜日)から9月30日(金曜日)まで、バングラデシュ、ブータン、インド、ネパール、パキスタン、スリランカの高校生24名と引率教員6名の計30名をわが国に招待しました。実施した主なプログラムは以下のとおりです。

1.日本語教室

 参加者は到着の翌日、日本人とスムーズに基本的なコミュニケーションが図れるよう、基本的な挨拶や自己紹介(名前、国籍、趣味など)等の日本語を勉強しました。講義の他、ゲームなどを交えて積極的に発話する授業形式が取られました。参加者たちはとても覚えがはやく、簡単な日本語はすぐに覚えてしまったようです。参加者は、この場で学んだ日本語を、高校訪問、歓迎レセプション、ホームステイの際に使用していたようです。

2.歓迎レセプション

 高田アジア大洋州局審議官主催の歓迎レセプションには、南西アジアの高校生、在京大使館関係者、昨年の日本南西アジア青年フォーラムの日本人参加者、本招聘関係者等が出席しました。高田審議官は歓迎の挨拶で、自身のスリランカ在勤時の体験を語った後、人と人との交流の重要性及び日本と南西アジアの関係強化を訴えました。また、南西アジアの高校生に対し、多くの経験を積み日本の友人を作ることを期待する旨を述べました。30分ほどの歓談の後、各国の高校生の代表がスピーチをし、続いて南西アジアの高校生による各国の母校を紹介するプレゼンテーションや歌・寸劇・踊りのパフォーマンスが披露されました。南西アジアの高校生は各国の民族衣装に身を包み、レセプションに参加した人々との歓談を楽しんでいました。

3.高校訪問

 参加者は、都立三田高等学校を訪問しました。副校長による挨拶の後、被招聘者は7クラスに分かれ、各クラスが考えた授業に参加しました。あやとりや折り紙等の日本の遊びを通じて日本の伝統・文化を体験し、またディスカッションを通しお互いの考え方の共通点や相違点を確認しあうことができました。後半、南西アジア・日本の高校生がペアを組んで自由に話し合うという形での交流を行いました。その中で、高校生たちはお互いの連絡先を交換し、これからも連絡をとっていくと約束を交わしていました。参加者の多くが、同世代の日本の高校生と交流することをとても楽しみにしており、最も印象に残るプログラムであったという感想も聞かれました。

4.首都圏・地方視察

 東京では、浅草、皇居、国会議事堂等を訪れ、日本の歴史・社会・伝統・文化を体験する機会を得ました。また、東京証券取引所、有明水再生センター、日本科学未来館、松下電器パナソニックセンター等を訪れ、近代的な日本の姿を見学しました。また、ボランティアでホームステイの受け入れに応じて下さった家庭に一泊し、日本の家庭生活を経験しました。

 広島においては、原爆ドーム、広島平和記念資料館を訪れ、被爆者の方の講演を聴き、核爆弾の現実を知るとともに、その深刻さを痛感しました。京都では、清水寺、金閣寺、三十三間堂を訪問した他、ハンカチ染めに挑戦し、日本の伝統文化に触れました。

5.結び

 南西アジア高校生招聘計画は都立三田高等学校の教員・生徒の方々、東京のホストファミリーの方々など、多くの関係者の方々のご協力を得て、成功裏に終えることができました。南西アジアの高校生及び日本の関係者にとって、今回の訪問がお互いのことをよりよく知ってもらう機会となり、また友好関係の増進に繋がることを期待します。

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