1.冒頭
- ロシア、豪州、ニュージーランドの参加を歓迎。
- アジア欧州間の戦略的な対話と協力を再確認。
2.世界経済ガバナンス
3.持続可能な開発
- 持続可能な開発のための経済発展、社会的一体性及び環境保護の目的を達成するための方策について検討。ミレニアム開発目標(MDGs)等の国際的開発目標へのコミットメントを再確認。
- 物品、サービス及び投資の需要の活性化並びに国内及び国際市場の自由化の必要性を強調。また、ドーハ開発アジェンダの早期妥結についての決意を表明。
- 環境に優しく、資源効率的でクリーンな技術革新の促進またその技術及び製品を普及するための取組を要請。
- 貿易、投資、知的財産権、税関、交通運輸、情報通信等の分野におけるASEMパートナー間の協力について言及。
- 食料に関する権利の実現を確保するための農業政策を支持するとともに持続可能な農業生産の増強及び健全な農業市場の必要性を強調。
- 雇用を伴う成長や労働の基本的原則及び権利等に関してILOが策定した数々の合意文書への支持を表明するとともに社会セーフティネットの必要性を強調。
- 教育及び職業訓練の重要性を強調。若年層対策及び高齢化対策の必要性を認識。
- 気候変動に関し、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)プロセスの重要性を確認するとともに欧州グループ、豪州、日本等による財政支援を歓迎。エネルギー効率、再生可能エネルギーの活用及びエネルギー供給の確保を強調。
- 持続的な森林経営及び水資源管理の重要性を強調。
- 生物多様性条約第10回締約国会議の重要性を強調。
- 「グリーンで低炭素な経済」が新たな市場、投資及び雇用を創出するとの認識のもと、そのための協力強化を慫慂。
4.地球規模の課題
- 特にソマリア沖の海賊問題における国連の役割の重要性及び多層的な取組を伴う長期的アプローチの必要性を強調。また、アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)のような地域イニシアチブの有効性を確認。
- テロとの闘いへのコミットメントを再確認。国際組織犯罪と腐敗への懸念を示すとともに、国際平和及び安全保障に対する脅威と闘う決意を表明。
- 災害予防及び災害救済に関する協力の強化を要請。
- 人間の安全保障に係る議論を継続する必要性を確認。
- 人権及び民主的統治へのコミットメントを再確認。
- 国連の包括的な改革が引き続き優先課題であることを認識。より代表性・効率性・実効性のある安保理の実現に取り組むよう呼びかけ。
- 核兵器のない世界という目標へのコミットメントを再確認。核兵器不拡散条約(NPT)とIAEAの重要性を強調。
5.地域情勢
- イランが国連安保理及びIAEA理事会の要求を完全に遵守することが必要であることを確認。イランがEU3+3との対話に建設的に参加するよう呼びかけ。
- アフガニスタンの下院選挙実施を賞賛。カブール会議で設定された目標の実現に向け国際社会の支援継続の重要性を強調。
- 中東和平に関し、直接対話の開始を歓迎。パレスチナとイスラエルの平和的共存の達成の目標を再確認。入植凍結の延長がなされなかったのは遺憾。交渉継続のために当事者は障害を乗り越えるべき。ガザへの人道支援を確保するための措置の履行を呼びかけ。
- ミャンマー政府に対し、11月7日の選挙が自由、公平、包括的なものとなるよう、必要な措置を講ずることを要請。国民和解に向けてミャンマー政府があらゆる関係者と対話を行うことの重要性を強調。
- 朝鮮半島情勢に関し、韓国哨戒艦沈没事件につき安保理議長声明に対する支持を再確認。再発防止の重要性を確認。離散家族再会等の取り組みが南北間の真の対話と協力につながることを期待。北朝鮮によるすべての核兵器及び既存の核計画の完全、検証可能な、かつ、不可逆的な方法での放棄の枠組みとなる六者会合共同声明と関連安保理決議の下でのコミットメント実施を要請。六者会合を再開する状況を作るための共同の努力を要請。人道上の懸念に対応することの重要性を強調。
6.人と人との交流、ヴィジビリティとASEMの将来
- アジアと欧州間の相互関係を強化するための人と人との交流促進を奨励。
- 議員間のパートナーシップ、市民フォーラム、ビジネスフォーラム等の対話の役割を確認。
- ASEMのサイドイベント美術展「アジアへの道」の開催を歓迎。
- アジア欧州財団(ASEF)のプロジェクトの効果を確認し、ASEM各国の協力増進を要請。
- ラオスによる2012年のASEM9の主催を歓迎。
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