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日・ASEAN首脳会議(概要)

平成24年11月19日

  • (写真)日・ASEAN首脳会議(概要)-1
  • (写真)日・ASEAN首脳会議(概要)-2

(写真提供:内閣広報室)

 11月19日,カンボジア・プノンペン(首相府(ピース・パレス))において,午前9時頃から約1時間20分にわたり,野田総理出席の下,日・ASEAN首脳会議が開催されたところ,概要以下のとおり(議長:フン・セン・カンボジア首相)。

1.日・ASEAN友好協力40周年関連

  1. (1)野田総理より,来年の日・ASEAN友好協力40周年を機に,我が国の貢献による,ASEANの成長と発展の経験を次世代へと受け継ぎ,一層強くて深い日・ASEAN関係を構築することが重要である旨述べた。
  2. (2)また,来年12月,日本で行う日・ASEAN特別首脳会議の機会に,日・ASEAN関係の強化・深化のため,中長期的なビジョンにつき議論したい旨述べ,各国から,特別首脳会議の開催を双方の絆を一層強化するものとして支持する旨発言があった。

2.日・ASEAN協力関係のレビューと将来の方向性

  1. (1)ASEAN連結性:野田総理より,昨年11月の首脳会談で表明した「フラッグシップ・プロジェクト」は概ね順調に進捗しており,今後は「制度的連結性」,「人と人との連結性」の分野でも協力を進める旨説明した。ASEAN各国は,日本の連結性強化に向けた取組みを高く評価した。
  2. (2)貿易・投資:野田総理より,日・ASEAN包括的経済連携(AJCEP)協定の重要性に言及するとともに,東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉立ち上げを歓迎した。ASEAN各国は,経済分野での日・ASEANの連携の高いポテンシャルに鑑み,日本との協力を一層強化したい旨述べた。
  3. (3)災害管理:野田総理は,「宇宙から僻地」に至るネットワークの具体化を促進する旨,また地域の災害管理のハブとなるAHAセンターに対する支援の継続を表明した。ASEAN各国より,この分野の日本による一層の貢献への期待が述べられた。
  4. (4)人材交流:野田総理より,40周年を機会とし,人材交流の重要性を指摘し,今後とも積極的に推進したい旨述べたのに対し,ASEAN各国から日本の貢献への感謝が述べられた。

3.地域・国際情勢

 南シナ海をめぐる問題への対処において,国際法の遵守が重要である等,我が国の基本的考え方について,野田総理より改めて説明した。日中関係については,いかなる懸案にも冷静かつ平和的に取り組み,大局的観点から日中間の戦略的互恵関係を推進していくとの姿勢を堅持していく旨説明した。北朝鮮については,野田総理から,北朝鮮は六者会合共同声明や安保理決議に基づく自らの義務やコミットメントを果たす意思を具体的行動によって示す必要があることに変わりはない,拉致問題は基本的な人権の侵害という国際社会の重大な関心事項であり,引き続き各国の理解と協力をお願いする旨述べた。また,国連安保理改革に関し,ASEAN各国と引き続き協力しながら,改革の早期実現を図りたい旨述べた。


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