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第2回ASEAN+3国境を越える犯罪に関する閣僚会議(AMMTC+3)
(概要と評価)

平成17年12月1日

 11月30日午後、ベトナム・ハノイにおいて標記第2回会議が開催され、我が国より首席代表として沓掛国家公安委員会委員長が出席した。同30日午前に行われた高級事務レベル準備会合(SOMTC+3)には高田アジア大洋州局審議官が出席した。

I. 概要

(1)ベトナム・ハノイにおいてベトナム主催により標記会議が開催され、開催国のベトナムを議長として運営した。ASEAN事務局次長、ASEAN10ヵ国及び日本、中国、韓国より治安担当閣僚等が出席した。

(2)議題の採択に続き、日中韓からのそれぞれの代表によるステートメントを行い、今後の取り進め方として、2007年に第3回AMMTC+3をブルネイで開催することが決定された。

(3)本年6月のカンボジア・シェムリアップにおけるSOMTC+3において合意された8分野(テロ、不正薬物取引、人身取引、資金洗浄、海賊、武器密輸、国際経済犯罪、サイバー犯罪)のワークプラン策定について、今次AMMTC+3はこれを原則承認した。

(4)閣僚及びSOMだけの出席により、リトリート会合が開催され、地域司法共助取極、テロ財源の根絶、キャパシティビルディング、フェローシップ制度、等の提案があった。

(5)最後に今次会議の討議をとりまとめた共同コミュニケを採択して会議を終了した。

II. 主な成果

(1)本件会議の意義・成果

 国境を越える犯罪は、アジア大洋州地域、特にASEAN+3各国の主要課題のひとつ。今次閣僚会議は、8分野のワークプランを原則として承認し,具体的な対処の道筋を示す段階に入った。

(2)我が国の対応

 国境を越える犯罪の問題は、我が国としても、2002年1月の小泉総理のASEAN諸国歴訪の際の政策スピーチの中で示した5つの構想の一つであり、また、2003年12月の日・ASEAN特別首脳会議の「東京宣言」及び「行動計画」においても重点分野の一つとして明示され、我が国として今後益々重視すべき分野である。我が方首席代表の沓掛委員長は、本問題に対する我が方重視の姿勢を示すステートメントを行った。

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