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国際ワークショップ「海上安全保障における信頼醸成措置」の開催
平成24年3月21日
- 3月21日(水曜日),外務省は日本国際問題研究所との共催で,国際ワークショップ「海上安全保障における信頼醸成措置」を開催しました。
- 本ワークショップは,我が国及びマレーシア政府関係者の他,我が国及び6カ国(マレーシア,ベトナム,オースラリア,ベルギー,インド,米から)の海上安全保障分野の専門家,我が国の船社関係者の代表が出席しました(参加者約50名)。瀬尾正嗣外務省海上安全保障政策室長及び浅利秀樹日本国際問題研究所副所長が,それぞれ全体議長とセッション議長を務めました。
- 中野譲外務大臣政務官は,開会挨拶の中で,(1)海洋国家である我が国は,昨年の東アジアサミットをはじめとする様々な場において海洋分野での外交努力を行っている,(2)近年,アジア・太平洋地域では,ASEAN海洋フォーラムや海上安全保障に関するASEAN地域フォーラム(ARF)会期間会合が設立されるなどの前向きな進展がある,(3)アジア・大洋州地域において具体的な地域協力を進めていくにあたっては,地域での信頼醸成が重要である,(4)今回のワークショップの成果がARFでの活動や海上安全保障分野での地域協力を進展させることにつながることを期待する旨述べました。
- 本ワークショップにおいては,各国関係者から,アジア以外の地域協力の現状や海賊対策などのアジアにおける地域協力の成功例について発表が行われ,アジア・太平洋地域の海上安全保障における信頼醸成措置を今後どのような共通の関心事項や分野で進めて行くかについて活発な議論が行われました。
- 本ワークショップ後,議長総括(PDF)
が公表されました。我が国としては本ワークショップの成果をASEAN地域フォーラム(ARF)海上安全保障会期間会合における取組への参考とする予定です。
(参考)ASEAN地域フォーラム(ARF)海上安全保障会期間会合
2008年7月のARF閣僚会合にて設置が提案されたもの。現在の共同議長は,インドネシア,韓国,米国。我が国は,昨年2月に第3回会合を東京で開催し,今後の優先分野を決めるワークプランに合意するなどの成果を挙げた。ワークプランの優先分野の一つに「国際的,地域的な枠組・取極・協力による信頼醸成」があり,我が国及びマレーシアがリード国をつとめている。