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浅野外務副大臣の第6回アジア協力対話(ACD)外相会合出席(概要)

平成19年6月

  1. 日程

     6月5日(於:ソウル)

  2. 参加国

     全30ヶ国から、外務大臣又はその代理が出席。うち、昨年の第5回外相会合で参加を認められたタジキスタン、ウズベキスタンは、今回が初出席。我が国からは、浅野外務副大臣が出席。

  3. 会合の概要

    (1)主な議論

    (イ)今回の会合では、議長国である韓国が、IT協力を重要テーマとして取り上げたいとの意向を示したこともあり、各国から、アジアにおけるデジタルディバイドの解消に向けた協力について発言があった。

    (ロ)また、気候変動問題を始めとする地球環境問題や再生可能エネルギーについても議論になった。浅野副大臣からは、地球温暖化問題に関し、安倍総理が提唱した「美しい星(Cool Earth 50)」の内容を説明した。

    (ハ)北朝鮮問題については、日本の他、中国及び韓国が言及した。浅野副大臣からは、我が国の基本的立場を述べるとともに、拉致問題では国際的な連携が重要であり、国連等の場で各国とも協力していきたいと発言した。

    (2)会合の成果

    (イ)ITソウル宣言が採択され、アジアのデジタルディバイド解消や各国のIT協力の必要性が提唱された。

    (ロ)ACDの将来の方向性について検討するため、少数国の政府担当者や学者を中心に構成される「ハイレベル研究グループ」を設置することが合意された。

    (ハ)2009年(第8回)の外相会合はスリランカが主催するとの提案が歓迎された(2008年(第7回)はカザフスタンで開催することが決定済)。

  4. また、浅野副大臣は、この機会に、カタール(マフムード外務担当相)、バーレーン(ハーリド外相)及びバングラデシュ(チョードリー外務担当顧問)と二国間会談を行った。これらの会談では、二国間関係について意見を交わした他、特に、浅野副大臣から、各国に対し、国連における北朝鮮人権決議について、次回国連総会の際には賛成票を投じるよう、強く働きかけを行った。バングラデシュからは、本件に関する日本の立場は十分理解しており、今回の浅野副大臣からの申し入れについては、政府部内で前向きに検討したいとの反応があり、また、バーレーン、カタールからも日本の立場への理解が示された。
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