在外公館

公邸料理人の活動紹介
「スペインの食材を生かしながら多彩な和食の魅力を発信」
(在スペイン大使館・菊地原正和公邸料理人)

  • (写真)日本酒・日本料理デモンストレーション
    2011年11月
    「日本酒・日本料理デモンストレーション」
    於:大使公邸
  • (写真)日本ブースにて日本食デモンストレーション
    2012年1月:
    マドリード国際観光見本市(FITUR):
    日本ブースにて日本食デモンストレーション
  • (写真)大使公邸での設宴で挨拶する菊地原公邸料理人
    2012年8月:
    大使公邸での設宴で挨拶する
    菊地原公邸料理人
  • (写真)調理場での様子
    2012年8月:
    調理場での様子

 菊地原正和(きくちはら・まさかず)料理人(38歳)は,2011年10月に公邸料理人としてマドリッドに着任。ベルギーやイタリアの日本大使公邸で料理人として働いた豊富な経験を活かし,当地スペインでも,大使公邸での重要なお客様を招いての会食やレセプションにおいて,多彩で美味しい和食を提供し大好評を博しています。今回は菊地原料理人にその経験の一端を語ってもらいます。

スペインでも日本食は人気ですか?

 はい。スペインは食事を楽しむ伝統のある国ですが,最近は健康志向もあって日本食が大ブームになっています。

和食の食材はどうされていますか?

 大半の食材は当地で入手できます。スペインは日本と並ぶ漁業国で新鮮な魚介類が豊富にありますし,新鮮な野菜やフルーツもあります。イベリコ豚や地中海畜養マグロ等を含めできるだけ現地の食材を活かしながら,多彩なメニューを作ろうとしています。

大震災後の日本食材についての風評被害はありますか?

 当地の人はあまり気にしていないようです。しかし,昨年11月には公邸で「日本酒・日本料理デモンストレーション」が行われ,日本から来られた有名シェフとともに,東北地方の日本酒や日本食の魅力を紹介し,風評被害の解消と被災地の復興をアピールすることができました(写真参照)。

公邸以外でも和食を提供したことがありますか?

 本年1月,毎年国内外の観光関係者20万人以上が来訪する「マドリード国際観光見本市(FITUR)」の日本ブースで和食デモンストレーションを行いました(写真参照)。

公邸料理人として一番気をつけていることは何ですか?

 お客様が最大限ご満足いただけるよう,お客様の年齢や性別,嗜好等を考えながらメニューを検討し,誠心誠意おもてなしの心で料理を作っています。また,大使の健康管理にも気を配っています。

今後の抱負を一言お願いします。

 明年6月から「日本スペイン交流400周年」事業が行われます。私としても,食文化を通じた交流に少しでも貢献できればと思っています。

佐藤悟在スペイン大使のコメント

 私は,公邸にお招きしたお客様によく冗談交じりで「この公邸はスペインで二番目に美味しい和食レストランです」と言います。すると,お客様は一番美味しいところはどこだといろいろ聞きますが,食事が終わると,異口同音に「こんなに綺麗で,こんなに美味しい和食を食べたのは初めてだ。公邸はスペイン一のレストランだ」と言っていただきます。菊地原料理人のおかげで,数多くの日本ファンが生まれつつあります。

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