在外公館

公邸料理人の活動紹介
「魚のない内陸国での和食とイタリアンのコラボレーション」
(在ボツワナ大使館・馬場利康公邸料理人)

  • (写真)公邸料理人の活動紹介「魚のない内陸国での和食とイタリアンのコラボレーション」(在ボツワナ大使館・馬場利康公邸料理人)-1
    2012年9月ブラジル大使夫妻歓迎夕食会にて
  • (写真)公邸料理人の活動紹介「魚のない内陸国での和食とイタリアンのコラボレーション」(在ボツワナ大使館・馬場利康公邸料理人)-2
    2012年9月公邸厨房にて調理中
  • (写真)公邸料理人の活動紹介「魚のない内陸国での和食とイタリアンのコラボレーション」(在ボツワナ大使館・馬場利康公邸料理人)-3
    2012年9月公邸庭にて
    メイドと共に
  • (写真)公邸料理人の活動紹介「魚のない内陸国での和食とイタリアンのコラボレーション」(在ボツワナ大使館・馬場利康公邸料理人)-4
    2012年9月日本人形展にて
    ビュッフェ料理を提供

 馬場利康(ばばとしやす)公邸料理人(39歳)は,チュニジアとブルガリアの日本国大使公邸で料理人として働いた後,ここボツワナで前任の大使から引き続き4年間にわたり,大使公邸での会食や天皇誕生日祝賀レセプション等において,多彩で美味しい料理を提供し活躍しています。平成20年には,それまでの働きが認められ,外務大臣認定の優秀公邸料理長を受章しています。
 馬場優秀公邸料理長にその経験を語ってもらいます。

ボツワナでは食材はどうしていますか?

 ここは内陸国ということもあって,新鮮な魚貝等が入手困難なため,特に寿司等の和食で使う魚貝等はシンガポールから入手しています。その他の食材はボツワナにある限られた物の中から良い物を入手するため,独自ルートを常に開拓しつつ,なじみの肉屋には直接のり込んで品定めをし,一番いいものを分けてもらうように心がけています。また例えばビーツ等の現地特産品については,出来るだけメニューに取り入れるよう工夫しています。

公邸ではどの様な料理を提供していますか?

 私は元々イタリアン専門です。しかし日本大使公邸での会食には日本食が必要なので,これまで独学で勉強してきました。更に,日本に戻った際には知り合いの和食のお店等に出向いて最新のメニューを仕入れ,常に勉強してきます。
 ボツワナは日本から遠く,内陸国ということもあって,まだまだ日本食は定着していませんが,そういった環境の中でもボツワナ人や外国人のお客様に喜んでもらえるよう,和食と洋食のコラボレーションのコースを提供しています。

公邸料理人として一番大事なことは?

 公邸料理人は大変重要な仕事だと思いますし,公邸での会食はまさに外交の最前線だと思います。会食での料理の出来により,会食の場も和み,お客様から良いお話を聞けることがあるとも伺っています。
 やはり大切なことは,常に精進して料理に取り組むことと,真心を込めて料理を作ることだと思います。その結果,お客様に喜んでいただければ最高の幸せを感じます。
 また,お客様の好みを事前に聞いておくことも大切です。特に,ベジタリアンかどうか,魚が食べられるかどうか,糖尿病等の持病があるかどうかの点等が重要です。

小林弘裕在ボツワナ大使のコメント

 馬場公邸料理人はイタリア料理の専門なので,お客様に提供できる料理の幅が広がっています。
 まずお客様はボツワナではあまりなじみのない寿司,てんぷらをこわごわと食べてその美味しさにびっくりし,メインコースのイタリアンを食べてボツワナで一番おいしいとびっくりし,更にデザートも手作りの抹茶アイスクリームを食べてこういう食べ方もあるのかとびっくり,という具合で,ボツワナでは馬場シェフのファンがどんどん増えています。

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