
平成23年度(2011年度)高校講座 実施報告
平成23年9月13日
―秋田県 大館国際情報学院高等学校―
講演テーマ:異文化交流
~「アフリカのフランス語圏の国」「異文化体験実践講座」~
2011年9月13日(火曜日)秋田県大館国際情報学院高等学校にて,外務省アフリカ審議官組織アフリカ第一課 片桐啓事務官を講師とする高校講座が開催されました。
参加者からの感想(抜粋):
- 日本政府の学校作りの話では,なぜ一番始めに井戸を掘るのか,という質問に対して全く回答が思いつきませんでした。なぜかというと,子供が水くみの仕事をするためということでした。自分たちと同じくらいの人が仕事をしながら,同じようなレベルの勉強をしているということに驚いた。とてもよい刺激になりました。
- アフリカでは蚊帳が命を守る物だったり,衛生状態の改善がなかなか出来ない悪循環におちいっていたり,ノートを持たずに黒板を使って書いて覚えて消して,また書いてという作業をしていたりと,価値観や置かれている状態などが私達よりもこんなにきついものなのだと改めて感じた。
- 海外の学校の状況には驚いた。まず,ブルキナファソの旧校舎を見たときは,それが何なのかさえ全く分からなかった。日本が新校舎を建てたと聞いて,問題だらけだと思っていた日本も悪いことばかりにお金を使っていないんだなと感じた。
- 講演を聴き「私も海外へ行きたい!!」と思いました。私は今まで留学をするためには英語が出来なくてはいけないという先入観を持っていました。しかし,英語ももちろん大切なものだけどそれ以外に違う国と人と楽しめるような自分の得意分野を増やしていくことも大切だということを知りました。
- 留学したいと考えたことはあったものの,英語が苦手ということで,どこか諦めている自分がいた。しかし語学よりもコミュニケーション能力の方が大事だ,という講師さんの言葉を聞いて何か重荷が取れた気がした。心配したり不安に思う前にとりあえず行動してみる,ということが大事であると考え直した。
- 心に残った話がいくつかある。その一つに「本当に好きなものに気づくために,嫌いなものを知っておく」という言葉だ。自分の周りを好きなものばかりで固めては,本当に自分が好きなものとは出会えないという。嫌いなものに触れてこそ好きなものが見つかる。自分に甘えず嫌いなものにも触れていけるようにしたいと思った。
- 3月11日の大震災の際にアフリカの人々が大きな旗
を掲げていたのを見てすごく感動した。