平成24年(2012年)11月6日(火曜日),外務省に 静岡県(静岡市)私立静岡聖光学院中学校の皆さん(2年生11名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1. 主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「国際会議場」見学
「同時通訳ブース」案内後,国際会議場に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました
- (ア)外務省員より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
- 質問一例:
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- なぜ外交官になろうと思ったのか? なるためにどのような勉強を したか? 何カ国語話せるのか?
- 日本は他国にどのような援助をしているか?
- 尖閣諸島,竹島はどの国の領土か? 領土問題にどのように対応しているか? 尖閣の問題で日本は中国と戦争することはあるか?
- 本当にアメリカは日本を守る気はあるのか?
- 外交官に必要な心は? これからの外務省はどのようにあるべきか?
2. アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
【外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと】
記者会見室
- 入ることができて感動。テレビに映っていたらよく見たい。
- ほぼ毎日のように大臣や副大臣などの会見がある。
- 大臣スピーチ台の工夫(身長に合わせ上下動,反射板,肌色の蛍光灯)。
省員の話・様子
- 思ったよりも詳しい話をしてもらい,質問にも丁寧に答えてもらった。
- 外務省に入る前は外国語は全然話せなかった人も結構居ることに驚いた。
- 海外への出張や赴任の体験談を楽しそうに話していた。
- 外交官は,いろいろな国を転々としながら,国を代表するようなとてもプレッシャーのかかる,中には命の危険さえも感じるほどの職業であということが分かった。また,外国で(日本人が巻き込まれた)事故などがあった際に対応するのも大使館員とも聞かされ,自分たちの知らないところで大変な苦労をしていることをも知らされた。
【感想・意見など】
- 今回の訪問までは自分も(尖閣などの問題への対応ぶりで)「日本は弱腰だ」と考えてしまっていたが,そうではなく,(外務省は)日本をより安全に良くしようと外国との問題解決に取り組んでいることが伝わってきた。
- もっといろいろな部屋を見たかった。