平成24年(2012年)10月24日(水曜日),外務省に 群馬県(太田市)県立太田高等学校の皆さん(1年生19名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1. 主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「国際会議場」見学
「同時通訳ブース」案内後,国際会議場に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました
- (ア)外務省員2名(うち1名は用務一時帰国中の在イラク日本国大使館館員)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
- (イ) 生徒さんから次のような質問がありました。
- 質問一例:
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- 外務省の業務とは? 主要な業務のほかに「コレは意外..」というような仕事は?
- 学生時代はどのように過ごしていたか? 外交官を志した理由やきっかけは? 入省して良かったことは?
- 外務省で必要な人材とは?
- 日中関係(尖閣諸島の問題)の今後の見通しは?
2. アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
【外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと】
記者会見室
- もともと外務省にそのような部屋があるとは思っていなかったので,驚き!
- 同時通訳ブース。
国際会議場
- 広大なスペースに豪華な設備。
省員の話・様子
- 在イラク日本大使館員のスライドによる解説(現地での生活,一日の行動,外交官を志したきっかけ,ほか)がどれも具体的で,とても分かりやすかった。
- 外交官は,国の代表として外国と交渉したり,諸国との交流を深めるだけでなく,日本の文化をPRしたり,日本国民の生活や生命,人権も守っている大切な職業である。
【感想・意見など】
- 外交官になるには強い意志が大切であることが分かった。
- 2人の省員が,各々の質問に対し,私たちにも分かるように丁寧に説明をしてくれ,その熱心さを強く感じた。 そんな人たちが勤めている外務省はとても良いところなんだと思った。
- (外務省は)外交上の姿勢を批判されることが多いが,相手国への対応についての話を省員から聞き,努力による国の間の関係を築く難しさを知った。
- イラクやシリアについて詳細に教えてもらったが,我々は両国には「戦争している国..」などといった悪い印象だけしか持っていなかったが,今回の話を聞いて,イラク,シリアともとても奥深くていい国であることがよく分かった。
- もともと外交官になることが夢だったので,今回実際に働いている人のお話を聞いて,外交官になるには強い意志や「思い」が大切なことが分かり,その決意や「思い」が一層強くなった。今回の見学で学んだことを活かし,外交官を目指して勉学に励みたい。