平成24年(2012年)10月17日(水曜日),外務省に 富山県(射水市)国立富山高等専門学校の皆さん(4年生45名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「国際会議場」見学
「同時通訳ブース」案内後,国際会議場に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました
- (ア)外務省員6名(うち4名は訪問校卒業生)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
- 質問一例:
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- 外務省の仕事内容を(特に国家公務員三種レベルで,海外赴任も含めて)教えて欲しい。
- 外務省で働こうと決めた理由は? 働くのに必要な知識と能力は?大変と感じたこと,やり甲斐を感じたことは?
- 治安の悪い国に派遣されるなどして命の危険を感じたことは?
- 国民と外務省との関わりにはどのような事柄があるのか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
【外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと】
記者会見室
- 実物を直接見れたことに感激!
- 大臣会見がこの場所も含め週3回も行われている。
国際会議場
- 実際にマイクを使って質問できた。
省員の話・様子
- III種職員でも入省五年目で海外への異動や研修などがある。
- (入省を目指す時点で)もっと英語の勉強(特にTOEIC)を頑張らなければいけないのかと思っていたが,決してそうではなく,入省後でも語学研修機会は充分にある。
- 入省後に自ら選択して第二外国語を学べるという環境がある。それも43カ国語もの選択肢があり,さすが外務省!と感じた。
- 外務省に居ても英語や他の外国語を全く使う機会がないこともある。
- 入省して数年で大きな仕事を任されたり福島原発の問題に携わるなど,多くの人々に関わる仕事を任されることがある。
- 命と常に隣り合わせの危険な仕事もある。
【感想・意見など】
- 外務省には「厳しい」「固い」「難しい」...という印象が強かったため,これまでは遠い存在に思っていたが,自分たちが見かけたり話したりしたことのある先輩方が実際に外務省で働いているのを目の当たりにし,一人一人の生の声を聞けて,とても興味深く感じ,グッと親近感が湧いてきた。先輩方のお話を聞いて外務省の仕事の大切さが分かってきたので,私たちがIII種職員として入省した場合の将来のビジョンが見えてきた。
- (外務省には)男性が多いイメージがこれまであったが,実際には我校卒業生を含む女性省員もたくさん勤務していて,女性も認められる職場であると感じた。
- 国家公務員を志望しているため,今回の訪問はとてもためになった。
- 外務省や外交官にはもともと憧れを持っていたが,今回の訪問をきっかけにますます外交官になりたいとの思いが強くなった。私も是非外務省で働きたい! 必ず受けに来ます!
- 先輩の省員の皆さん方は,それぞれお忙しいはずなのにみな丁寧な対応をしてくださり,それぞれのご活躍の様子も見られて,感激。みなさん,とても素敵です!
- (訪問時間中に)日本駐在の外国の大使の話とかも聞きたい。
- 施設見学をもっと拡げて欲しい。
- 学校の先輩だけでなく,大学から入省した人の話も聞いてみたい。