平成24年(2012年)10月5日(金曜日),外務省に 兵庫県(西宮市)市立西宮東高等学校の皆さん(1年生20名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1. 主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「国際会議場」見学
「同時通訳ブース」案内後,国際会議場に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました
- (ア) 外務省員(うち1名は西宮市出身者)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
- (イ) 生徒さんから次のような質問がありました。
- 質問一例:
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- 外務省職員になるのに何か特別な資格(英検1級など)は必要か?
- 外国で仕事をしていて,ヘンなトラブルに巻き込まれたことは?
- 外交官になって良かったこと,やり甲斐を感じることは?
- 日本は国際社会へのアピールは苦手だといわれるが,外務省としてどのような努力をしているか?
- 領土問題や経済問題など,今後,中国や韓国との関係はどうなるのか?
- 早く日本人拉致問題を解決してもらいたい。
2. アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。 その内容の一部をご紹介します。
【外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと】
省内の雰囲気
- 仕事しやすそう。
- 建物が思っていたより質素。
記者会見室
- 生で見れたことがとてもうれしい!
- 大臣会見だけではなく,記者の事前勉強会などにも使われている。
- 思ったより狭かった。
国際会議場
- とても綺麗で椅子がフカフカ!
省員の話・様子
- 訪問する前は,外務省についてはあまり良いイメージはなく,怪しいこととか裏取り引きみたいなこともしてるんかなぁって思っていたが,(省員の話を聞き,仕事への)真剣さが伝わってきて,かなり印象が良くなった。
- 最近気になっていた中国や韓国との外交問題のことなども聞けて良かった。
- 日本で暮らしている職員よりも外国で暮らしている職員の方が多いことにビックリ。
- (入省前もその後も)英検やTOEICなどの資格がなくても自分の努力次第で評価される。
- 相手国の人に信頼してもらうためにその国の文化や宗教のことも考えていかないといけない。
【感想・意見など】
- TVなどドラマでカッコイイ外交官を視てきたが,リアルに仕事の状態を見れて,別の意味でカッコイイと思った。
- 最近は中国,韓国との問題があり,外務省の方は大変だと思うが,今回,外務省で働いている人の意見を,TVなどを通じてではなくナマで聞かせてもらい,勉強になった。
- (省員の話を聞いたが,それでも,)日本は他国に優しすぎると思うので,厳しく対応すべきところは厳しくしていく方が良い。
- TVでは言えないようなブッチャケた本音がもう少し聞きたかった。
- 国と国とのトラブルを報じるTVを視ている時に不安な気持ちになることもあるが,外務省の人が少しずつでも解決しようと働いていることを知って,少し安心できた。