平成24年(2012年)9月11日(火曜日),外務省に 神奈川県(横浜市)県立希望ヶ丘高等学校の皆さん(3年生15名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1. 主な行事内容
(1)「国際会議場」見学
「同時通訳ブース」案内後,国際会議場に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました
- (ア) 外務省員(計3名)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
- (イ) 生徒さんから次のような質問がありました。
- 質問一例:
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- 外務省職員は何カ国語くらい話せるのか? どのように言語を習得するのか? 語学修得のコツは?
- 東日本大震災を受けての各国からの支援に対して外務省が特別に行った業務などがあれば教えて欲しい。
- 現在,外務省が取り組んでいる主な外交上の課題は?
(2) 「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(3)「国際会議場」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
2. アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。 その内容の一部をご紹介します。
【外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと】
省内の雰囲気
- 建物が質素というか普通..。もっと豪華なところだと思っていた。
国際会議室
- いろんな国の人が集まる会議室に障子を設け,「和」を強調している。
記者会見室
- 思っていたより小さかった。
- 同時通訳用の部屋がある。
省員の話・様子
- 東日本大震災被災者に対する世界各国からの支援
- 日本に対する世界の温かい気持ちや(多くの途上国を含めた)その支援の拡がりに感動。
- 最近のニュースの影響で韓国のイメージが悪化していたのだが,被災者に対する韓国の迅速な支援の話を聞き,同国への 印象が変わった。
- 日本のODAで作られたモルディブの缶詰工場が,同工場で作られた缶詰を被災者支援物資として送ってくれたことを聞き,驚いた。
- 記者会見などをニュースで見ると,正直はっきりしない部分があったので,(省員に)質問しても濁されるのかと思っていたが,しっかりと丁寧に答えてもらえたので,とても印象が良くなった。
- 中国,北朝鮮,韓国,ロシアとの領土問題についてはっきりしない(政府の)態度に憤りを感じていたが,実際に職員から具体的な過去の事例を含めた展望や考えを聞け,納得できた。
- 「国と国との仲は人と人との仲と同様に築き上げるものだ」との一言が一番心に残った。
【感想・意見など】
- 仕事に関する具体的な話(大震災発生翌日からの外国との調整,ブータン国王夫妻来日準備,など)を聞き,外務省への印象がはっきりしてきた。すごく大変な仕事なのだなぁと尊敬の念を抱いた。
- (外務省に)来てみて見解が変わった。もっと様々なことに目を向け,知識を増やし,自分の考えを発信できるようになりたいと思った。
- 東日本大震災で海外からの支援を受けていたのはテレビなどで何となく知ってはいたが,それぞれの国がどのようなことをしてくれたのか今回聞くことができて良かった。(省員の)話を聞いて世界が繋がっているんだなと思った。