平成24年(2012年)9月4日(火曜日),外務省に 群馬県(高崎市)県立高崎高等学校の皆さん(2年生24名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1. 主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「国際会議場」見学
「同時通訳ブース」案内後,国際会議場に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました
- (ア)外務省員(計4名)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
- (イ) 生徒さんから次のような質問がありました。
- 質問一例:
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- 日本は諸外国との関係をどのように保つのが最善だと考えるか?
- 日本の外交はメディアに「弱腰」と取り上げられる機会が多いが,どのように考えるか? 「尖閣」「竹島」領有権を強く主張しようとしないのは何故か?
- 「拉致問題」をどのように進展させようと考えているか?
- 外務省で働くにはどのような資質・人材が求められているのか?
- 外交活動をする上でのモットーは?
- 日本が世界に誇れるものは何だと考えるか?
- 国際情勢を知るために私たち高校生は日頃何をしておけば良いか?
2. アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
【外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと】
記者会見室
- 思ったよりも狭く,どんよりした雰囲気。
- 大臣など演台の周りの演出(反射板,肌色蛍光灯,ほか)の細かさ。
省員の話・様子
- 今日会った省員がみな魅力的でキチンと答えてくれた。仕事に誇りを持って取り組んでいる様子が窺えた。
- 領土問題に関する考え方を外務省員から直接聞くことができた。
- 「外交は話し合いが基本であり,それが行われやすい環境を作るために,文化交流や自国を知ってもらう努力をしていく」と言われた。
【感想・意見など】
- 外務省はあちこちから「弱腰」と批判されているが,実際には色々なことを考えて冷静に対応し,話し合いの場を設ける努力を続けているんだなと感じた。「弱腰がダメというなら,強腰で良いのか?」という問いかけが(省員から)成されたが,多数派に流されず自分でしっかりと考えを持つことが必要だと思った。
- 丁寧に質問に答えてもらったことは大変良かったが,もう少し質疑応答の時間を増やしてもらえればもっと良かったと思う。
- 今日伺って実際に聞けた話を国民全員に伝えたら,もう少し全員が賢くなるのではないかと思った。