平成24年(2012年)8月29日(水曜日),外務省に 神奈川県(横浜市)私立横浜翠陵高等学校の皆さん(1~3年生,計14名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1. 主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「国際会議場」見学
「同時通訳ブース」案内後,国際会議場に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました
- (ア)外務省員(計2名)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
- (イ) 生徒さんから次のような質問がありました。
- 質問一例:
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- 今まで外国に居て日本の良さを,または海外の良さを,感じたことはあるか?
- 外交官になるために高校生の今,しておくべきことはあるか?
- どんな人が外交官に向いているか?
- 東京都が尖閣諸島を買い取ることについてどう思うか?
(3)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
2. アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
【外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと】
国際会議室
- 同時通訳ブースが4つもある。
記者会見室
- TVニュースなどで視たことのある部屋に実際に入れて感激。
- 大臣など演台の周りの演出(反射板,スポットライト,肌色蛍光灯)の細かさ。
- 同時通訳が記者会見の際も待機している。
省員の話・様子
- 捕鯨の話(捕鯨反対を主張するオーストラリアが40年ほど前までは捕鯨を行っていたこと,シーシェパードのこと)
- (外交官を主役にした)映画で観た際のイメージとはかなり違っていた。良い意味で印象が変わった。
- 「もっと堅苦しい人々..」とのイメージが強かったのだが,実際にはポジティブで自分の職業に誇りを持ち,道徳心が強く,他国の文化への偏見がなく柔軟な様子で,面白い話をたくさんしてくれたので,親近感が湧いた。
- 「相手がどう思っているか」などを常に考えて,他国の人々と会議をしている。
【感想・意見など】
- 今回の体験で今まで知らなかったことばかり教えられ,外務省への印象が良くなったのだが,TVや新聞を見ている国民にこうした良さをもっと知ってもらえれば関心も湧くのではないか,と思った。
- 実際に外交官の生の姿を見て,いろいろお話も聞けて,もっと興味を持つことが出来てとても良かった。私も国際社会で活躍できる人になりたい。