
平成24年度(2012年度)「小中高生の外務省訪問」
~ 福岡県(福岡市)県立福岡高等学校の皆さん ~
~ 三重県(津市)私立高田高等学校の皆さん ~
平成24年(2012年)7月23日(月曜日)

県立福岡高等学校の皆さん

私立高田高等学校の皆さん
(陸奥宗光像の前で)
平成24年(2012年)7月23日(月曜日),外務省に 福岡県(福岡市)県立福岡高等学校の皆さん(1年生36名+2年生4名) および 三重県(津市)私立高田高等学校の皆さん(1年生8名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1. 主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「国際会議場」見学
「同時通訳ブース」案内後,国際会議場に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました
- (ア)外務省員(計3名。うち2名は訪問校卒業生)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張時に感じたこと,外交に携わることの意義等につき,適宜解説しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
- 質問一例:
-
【県立福岡高等学校】
- 何年くらい外国に住むのか? 何カ国語を話せたら良いのか?
- 仕事をする中で重要だと思う能力や心構えは?
- 最近問題になっていることは? 領土問題は解決に向かうのか?
-
【私立高田高等学校】
- 外務省と各国にある日本大使館はどのように連絡を取っている?
- 外務省入省前に経験していたことで入省後に役だったことは?
- 社内公用語を英語にする企業が増えているが,外務省でも将来そういう予定はあるか?
2. アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
【外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと】
記者会見室
- ほぼ毎日記者会見が行われている。
- 常駐の記者クラブが会見室の隣にある。
- 同時通訳ブースがあり,外国記者との会見にもきっちり備えている。
省員の話・様子
- 丁寧に外務省のことを説明してもらった。応対の省員がとても明るく面白い方だったので,「難しく固い..」とのイメージが少しなくなった。
- 外務省入省前に専門職(理系など)だった人とか,いろいろな方面から外務省に入った人が居る。また,外務省から他の省庁に移ったり,他の企業に行ったり,政治家になったりすることもある。
- 「外務省員はみな帰国子女で英語をペラペラ話せる人ばかりでは..」「(入省には)最低でも数カ国語は話せないといけない」と思っていたが,海外滞在・留学経験がなくても,外国語が話せなくても,外務省に入っている人がたくさん居ることに驚き,励まされた。
- 「国益と民意は0か100かの問題ではなく,いかに上手く折り合いをつけるかが重要」とのコメントが心に残った。
- 「どれだけ自分と意見が違う人の話を聞いて,自分の意見を相手に伝えられるかが重要」とのコメントがとても印象に残った。
【感想・意見など】
- (外務省の仕事の中で)日本の流行や文化などを海外に伝えたりもしていると聞いて,すごく重要でやり甲斐のある仕事だと思った。
- 外務省の人は外国の人と話す際に趣味の話などをするということを聞いて,驚いた。今やっている空手が将来役立てばいいと思う。
- 自分は理系の道を選んでしまって,外交官になるという夢をあきらめていたが,(今日の訪問を機に)もう一度頑張って目指してみようと思った。次,ココに来る時は「外交官」として座りたい。
- 私たちは,省庁に詳しく説明しろと文句を言う前に,自分から積極的に情報を受信する努力をしなければならないと思った。
- 女性が結婚,出産などでも退職せずに働ける環境があると聞き,安心した。