
平成24年度(2012年度)「小中高生の外務省訪問」
~東京都(練馬区)早稲田大学高等学院の皆さん ~
平成24年(2012年)4月4日(水曜日) 午後2時30分~午後4時30分

早稲田大学高等学院の皆さん(国際会議場にて)
平成24年(2012年)4月4日,外務省に東京都(練馬区)早稲田大学高等学院の皆さん(高校2年生2名,高校3年生11名,引率教諭1名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.行事内容
(1)「記者会見室」の見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(2)「国際会議場」に案内し,同時通訳ブース案内後,Q&A(質疑応答)
- (ア)外務省員3名(うち2名は訪問校卒業生)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張時に感じたこと,外交に携わることの意義等につき,適宜解説しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
- 質問一例:
-
- 現在外務省が抱える最も重要な外交課題,関心を持つ外交政策は何か?
- 民間企業で社内公用語に英語を導入する傾向があるが,外務省ではどうか?
- 他省との連携はどのようになされているのか? 「縦割り」の弊害はないのか?
- 国内財政逼迫の折,ODAなど海外支援はどうしても必要か?
- 頻繁な首相,外相交代に対する弊害はあるか? 職員のモチベーションは?
- 日本の外交はなぜ「迎合的」「弱腰」といわれるのか?
強くするには何が必要か?
- 外交において最も大事な姿勢は何か?
- 外交官になるために学生として準備しておくべきことは?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
【外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと】
・記者会見室
- TVなどで馴染みの場所に実際に訪れてみて,親近感がわいた。
- 現場に入れて感動した。自分もいつか記者会見室に立ってみたい..。
・国際会議場
・省員の話・様子
- 私たちの前にわずかな時間しか出られなかった人が居たように,外務省で働く人はとても忙しく,国や世界のためにがんばって働いているということが分かった。
- 外国語がペラペラでないと外務省に入れないと思っていたが,そうではなく,入省後に丁寧な研修があり,その後に海外勤務もできることに驚いた。
- 外国語に対する意識の高さに驚いた。中国語学習者として勉強になった。
- いまだに鎖国的な意識を持つ日本人にとって,建物内の様子や省員の話振りなどから感じられた外務省のオープンな雰囲気は,今後の外交を担っていく上で安心感を持たせてくれた。
- 外務省を含めた「省」と名のつくモノには「ベールに包まれた..」「高圧的..」との印象がこれまで強かったが,省員から,非常にフレンドリーで親切な態度を,他国に対してのみならず我々学生にも示していることが分かり,役人に対するイメージが変わったし,好感が持てた。
- 省員がいろいろな考えを持ちながら仕事をしていること,過去や現代の外交に興味を持ち自分の意見をしっかり持って仕事に臨まれていることを知ることができたし,国のために働きたいとの思いもよく伝わった。
- 省員の話している姿がとてもしっかりしており,高校生に対して適切なアドバイスを下さった。
- メディアでは外務省はこれまで批判的に報道されることが多かったが,今回省員の話を聞き,外交はそんなにうまくいくものではなく大変難しいものであることがよく分かった。
【感想・意見など】
- 学校の先輩である外交官に会って話を聞けて非常に良い経験になった。私たちの質問にもすべて答えてくださり,説明も分かりやすく,大変良かった。
- 語学学習の大切さ,外交に臨む際の姿勢など,外交官の話を聞けたのが非常に勉強になった。
- 我々からの質問の中にはきわどいモノもあったが,すべてキチンと省員自らの意見を答えてもらったので,理解・納得することができた。
- 是非「外務大臣と高校生が直接対談」などの場を設けて欲しい! 話題を呼ぶと思うし,大臣にとっても外務省にとっても有益だと思うから。
- 外務省への理解を深めることができたが,質疑応答と他の部屋の見学への時間をとっていただきたかった。
- 外国から大臣などが来た時に出迎える部屋なども見学したい。
- (対応しているのかも知れないが,)記者会見室の椅子のメモ卓を左利きの方も使えるようにした方が良い。
- 建物が古いせいかもう少し立派であって欲しかった。(国民からムダと批判があるかも知れないが,「日本の顔」なので。)