
平成23年度(2011年度)「小中高生の外務省訪問」
~ 東京都(練馬区)国立東京学芸大学附属国際中等教育学校の皆さん ~
平成24年(2012年)3月13日(火曜日) 午後2時30分~午後4時30分

国立東京学芸大学附属国際中等教育学校の皆さん
(陸奥宗光像の前で)
平成24年(2012年)3月13日(火曜日),外務省に 東京都(練馬区)国立東京学芸大学附属国際中等教育学校の皆さん(高校2年生8名,引率教諭1名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1. 行事内容
(1)「陸奥宗光像」の見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯
の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」の見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて
説明しました。
(3)「国際会議場」に案内し,同時通訳ブース案内後,Q&A(質疑応答)
- (ア)外務省員2名(うち1名は同校姉妹校卒業生)より,海外勤務・出張時に感じたことや現在の職務,外交に携わることの意義,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項等につき,適宜解説しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
- 質問一例:
-
- 日本は唯一の被爆国としてどうこれから核兵器とアメリカと付き合っていくのか? また,アメリカとの関係を無視した場合,核兵器をどう扱おうと思うのか?
- TPPへの参加は,日本にとってどのような影響(メリット・デメリット)を与えるという想定をしているのか?
- 世界との問題解決に当たり,他国との連携・関係の取り方,内政との事業の進め方の工夫はどのようにしているか?
- たくさんの部署があり,様々な分野の問題に取り掛かる外務省にとって,他省との連携はどのように進めているのか? また,相次ぐ大臣の交替によるプロジェクトなど活動への影響はどのようなものか?
- 外務省の方から人々(特に高校生など若い世代)に呼び掛けたいことはあるか?
- 外交に関して外務省が現在特に力を入れている事業や抱えている問題についてのお話も伺いたい。
2. アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
【外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと】
- 記者会見室
- 大臣の演台が凄かった。
- プレス対策を聞いていて,国にとってとても重要なことを行っているのだと改めて感じた。
- 省員の話・様子
- はっきりとした質問の答えが欲しいところもあったが,話の内容には知らないことが含まれていて面白い部分も多々あった。
- 「外交交渉は,51対49の割合での解決を目指すことが大切であり,100対0の結果では,しこりになり,結局は双方にプラスにならない」「(領土・領海問題と別の問題とでは)ソレとコレとは別の話と考え,出来ることから解決していく」との話が印象深く,ナルホドと納得した。一部では対立している問題があっても他の話し合いでは仲良くやっているのだと思った。
- 思ったより堅苦しくなくて質問もしやすかった。
- 初の印象はすごく固いイメージだったけれど,ジョークも面白くてすごくフランクなのに博識でかっこいいと思った。
- 外務省についての質問でないものもあったのに,いろいろと事細かく質問に答えてくれて,とてもうれしかった。
- 批判を受けてばかりでこれまでマイナスイメージが強かったが,大臣が替わっても自分の役割を担っていたり,海外に比べてものすごく正確な判断をしている。
【感想・意見など】
- いろんな質問に親切に答えていただき,感謝。
- 将来的にも外交官には興味を持っているので,貴重な体験談を聞かせて頂き,とてもためになった。