
平成23年度(2011年度)「小中高生の外務省訪問」
~ 東京都(新宿区)学習院女子高等科の皆さん ~
平成24年(2012年)2月24日(金曜日) 午後2時30分~午後4時30分

学習院女子高等科の皆さん
平成24年(2012年)2月24日(金曜日),外務省に東京都(新宿区)学習院女子高等科の皆さん(高校3年生37名,引率教諭2名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.行事内容
(1)「陸奥宗光像」の見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」の見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「国際会議場」に案内し,同時通訳ブース案内後,Q&A(質疑応答)
- (ア)外務省員2名(うち1名は同校卒業生)より,海外勤務・出張時に感じたことや現在の職務,外交に携わることの意義,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項等につき,適宜解説しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
- 質問一例:
-
- 何カ国語話せるか?
- 実際の具体的な業務は? やり甲斐や経験談を話して欲しい。
- どんな国とどんなパイプがあるのか?
- 文化の違いで悩んだり,驚いたりすることは?
- 国際社会の平和のために高校生でできることは?
- 誤解されがちなことは? 私たちが誤解しがちなことは?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
【外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと】
- 建物全体(思ったより質素な雰囲気)
- 記者会見室(大臣の演台に反射板を置くなど小さなことにも気を配っている,ほぼ毎日会見が行われている)
- 国際会議室(国家の代表が集まる部屋がいくつもある)
- 同時通訳ブース(設備の存在自体に驚いた,各々の国際会議室に複数のブースがある,ブースに係る説明を受け,外交というものは細部まで気を配らなければいけないものだなととても驚いた)
- 省員の話・様子(お話し振りからも良い方だと思った,実際にお話を興味深く伺って,外交の最前線で働いている緊張感を感じられたし,お一人お一人のお仕事が日本の外交を支えているとの印象をより強くした,セルビアについての話が特に良かった,話している時の姿がとても素敵で格好良かった,小さなことや日々の積み重ねからがんばっている様子がよく分かった,やられたらやり返すのではなく少しでも良い外交をこころがけていきたい,との話が良かった,専門職員の方の仕事の幅の広さを聞き,すごく忙しくて大変だがやり甲斐のある仕事なんだなと思った,省員が徹夜で仕事をしている時もあること,省員の半数以上が海外で働いていること,さまざまな外国語を話せる人がそんなにたくさん居ることに驚いた,思ったよりもフランクな感じだった,カッチリとしたようなイメージがあったが,カジュアルな服装の方も居られ,いい意味で「普通」であるとの印象を受け,身近に感じることができた)
【感想・意見など】
- とても親切,熱心に案内して頂いたこと,貴重な体験に感謝したい。
- 日本の外交を支える外務省は,見た目だけでなく,懐も広かった。外務省に勤めてみたくなった。
- TOEICなどのテストでハイスコアを取らないと入省できないという訳ではないことに少し安心した。
- 地震の時に最も支援をしてくれた台湾と国交を結べる日が来て欲しい。中国と台湾の関係がうまくいくといい。