
平成23年度(2011年度)「小中高生の外務省訪問」
~ 東京都(新宿区)早稲田高等学校の皆さん ~
平成23年(2011年)8月31日(水曜日)午後1時30分~午後3時30分

早稲田高等学校の皆さん
平成23年(2011年)8月31日(水曜日),外務省に 東京都 早稲田高等学校の皆さん(1年生12名,引率の先生1名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.行事内容
(1)「記者会見室」の見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(2)「国際会議場」に案内し,同時通訳ブース案内後,Q&A(質疑応答)
- (ア)外務省員より,海外勤務時に感じた種々の体験や外交に携わることの意義等につき解説しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
- 質問一例:
-
- 今の仕事内容は何か?
- 外交官になるために学生時代どのようなことを勉強したか?
または,学生時代に勉強したことで外交官の業務に役立っていると思われるモノがあればそれは何か?
- 海外研修の中身は?
- 赴任先での体験談やその待遇など
- 外務省と日本大使館等との関係は?
- 日本が抱えている領土問題をどのように解決していくつもりか?
- 3月11日の大震災の裏で外務省員はどのような仕事をしていたのか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
【外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと】
- 記者会見室が予想よりも小さかった。
- 同時通訳ブースの様子。その役割やシステムに感心した。
- 総理や大臣が外遊する際,現地の相手国関係者との間で経費面などでも駆け引きが行われていることに驚き。
- 大震災被災地には自衛官か警察官しか出向いていないと思っていたので,実際には外務省員も(各国救援隊の被災地活動への同行等で)現地に赴いていたことを聞かされ,驚いた。
- 世界各国に省員を配置しているとの特殊事情から,土日祝日や年末年始などでも人事発令が行われていること
【感想・意見など】
- 「キツい」「堅い」「ガチガチ」…というイメージが外務省にはあったが,実際にはそこまでの雰囲気ではなかった。むしろ,外務省の仕事やそのあり方などを丁寧に解説してもらい,また,答えにくい質問にも率直に答えてもらえ,親近感が持てた上,良い社会勉強にもなった。
- 領土問題に関する省員の回答はなるほどと思わせるものであり,そうした視点に触れることが出来たのは重要だと思った。
- 「日本外交の目指す,日本の最終的な国際的立場は何か?」との生徒質問に対して省員より「その時々の状況で将来を見据えつつ最善の選択をした結果のモノが基本であり,最終などと呼べるモノはない」との回答が成されたことが印象的だった。