外務大臣

平成25年4月8日
 8日(月曜日),19時40分から21時10分(現地時間)の約1時間30分間,軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)外相会合に出席するためにオランダのハーグを訪問中の岸田文雄外務大臣は,オランダのフランス・ティマーマンス外務大臣(H.E. Mr. Frans Timmermans, Minister of Foreign Affairs of the Netherlands)との間でワーキング・ディナー形式の日オランダ外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1. 岸田大臣から,外務大臣として初の欧州訪問先が,歴史的に長年の友人であるオランダとなり嬉しく思う旨述べた上で,広島出身である自分(岸田大臣)がNPDI外相会合に出席できることは大変意義深い,ティマーマンス外相と協力して良い成果を出し,来年広島で開かれる次回会合につなげたい旨述べました。
 ティマーマンス外相からは,最初の欧州訪問国としてオランダを訪問いただき光栄である,自分(ティマーマンス外相)は2009年に日蘭通商400年を機に訪日し,長崎を訪問して原爆被爆者の方とお話したことがあり,二度と核兵器が使われることが無いよう最大限努力していきたい旨述べました。

2. 岸田大臣から,日本と欧州は,様々な価値,利益,責任を共有する安定化勢力であり,中でも日本とオランダは海洋国家という共通点から,自由貿易の堅持と,海洋の平和・安全と航行の自由の確保の二点を重視している,オランダは国際法の父グロティウスを輩出し,ハーグは国際法の首都として多くの国際裁判所を有するなど,法の支配を重視する日本の大先輩である旨述べました。これに対しティマーマンス外相から,全く同意する旨の応答がありました。

3. また,岸田大臣から,近く退位されるベアトリックス女王陛下が長きにわたって国家繁栄と国際親善に貢献されてきたことに敬意を表し,ウィレム・アレキサンダー次期国王陛下の下で両国関係を更に進展させていきたい旨述べました。

4. その他,両外相は,北朝鮮を始めとするアジア情勢,シリア及びイランといった地域情勢,世界のエネルギー問題についても意見交換し,最後にNPDI外相会合の成功に向けて協力することを確認しました。


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