国書・親書とは、国家の元首が相手国の元首に宛てて発出した手紙のことで、いずれにも、元首の署名(サイン)が記されています。
外交史料館では、江戸幕府徳川家の将軍や明治天皇、大正天皇、昭和天皇が諸外国からそれぞれ受け取った国書・親書を数多く(約1100通)所蔵しています。
本企画展示では、これらの国書・親書のうち、江戸時代後期から昭和戦前期にかけてアジア諸国の元首から送られた代表的な国書・親書全11点を展示いたします。
歴史的に著名な人物からの「手紙」を、この機会にぜひご覧下さい。
将軍徳川家斉より朝鮮国王純祖宛(1811年)
将軍宣下を祝福する純祖よりの国書に対する返書
清国皇帝光緒帝より明治天皇宛(1895年2月18日)
李鴻章を日清講和会議の全権大臣に任命する旨を伝える国書
シャム国王チュラロンコン(ラーマ5世)より明治天皇宛(1887年5月5日)
通商条約締結のため外務大臣デヴァウォング親王に全権を付与する旨を伝える国書
ペルシャ国王ナーセルッディーン・シャーより明治天皇宛(1880年)
権少書記官吉田正春がペルシャ国王に謁見した際の勅語