外務本省

拉致被害者御家族の訪米と山中外務大臣政務官のワシントン出張
(概要)

平成18年5月
(写真)イングランド米国防副長官と拉致被害者御家族一行
イングランド米国防副長官との面会
(写真)米連邦議会議事堂前での野外集会
米連邦議会議事堂前での野外集会でスピーチする山中政務官

1.拉致被害者御家族の訪米

(1)4月24日より4月30日にかけて、「家族会(「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」)」の御家族が訪米され、下院公聴会にて拉致問題に関する証言を行うと共に、ブッシュ大統領、イングランド国防副長官、クラウチ国家安全保障会議次席補佐官他の米側関係者と面会し、拉致問題の重要性につき説明を行い、理解と支援を要請しました。これに対し、米側関係者からは、一様に拉致問題に対する理解が示されると共に、支援が約束された。

(2)同訪米には、日本政府も可能な限りの支援を行うとの立場から、外務省を代表して山中外務大臣政務官が同行した(山谷内閣府大臣政務官も同行)。

(3)御家族の主要な日程は以下のとおりです。これらの日程のほぼ全てに山中政務官も同行し、また、28日の連邦議会議事堂前の芝生広場での野外集会ではスピーチを行った(集会には日本及び韓国の拉致被害者家族及びその支援者に加え、米議会議員も参加し、拉致問題の早期解決に向けた結束と北朝鮮への働きかけの強化を訴えた。)。

山中外務大臣政務官の日程
日付 午前/午後 予定
4月25日(火曜日) 午後 プリツタップ博士(国防大学教授)との意見交換
チャボット議員との面会
4月26日(水曜日) 午前 スティムソン・センターでの講演会
イングランド国防副長官他との面会
ワシントン日本商工会歓迎レセプション・講演会
4月26日(水曜日) 午後 国家安全保障会議・クラウチ次席補佐官他との面会
レフコヴィッツ北朝鮮人権担当特使との意見交換
ヒル国務次官補(アジア担当)との意見交換
4月27日(木曜日) 午前 ハムレー米戦略国際問題研究所(CSIS)所長との意見交換
下院公聴会(東アジア太平洋問題小委員会・人権小委員会)
4月27日(木曜日) 午後 ハイド下院国際関係委員会委員長との面会
下院公聴会出席者による記者会見(北朝鮮自由連合主催)
北朝鮮自由連合・フリーダムハウス主催レセプション
(北朝鮮難民と人権に関する国際議員連盟会議)
4月28日(金曜日) 午前 ブッシュ大統領との面会(横田早紀江氏、拓也氏のみ)
4月28日(金曜日) 午後 議事堂前広場集会(山中外務大臣政務官によるスピーチ(英文のみ)
ワシントン・タイムズによるインタビュー

2.山中外務大臣政務官の米側関係者との意見交換

(1)山中外務大臣政務官は、今回の御家族同行の機会を利用し、米側政府関係者及び有識者と積極的に意見交換を行った。

(2)26日には、米国の有力シンクタンクの一つであるスティムソン・センターでスピーチ及び日本研究者との意見交換会を行いました。冒頭、山中政務官より、我が国のアジア政策についてスピーチ("To Plant Seeds of Love in the Hearts of Chinese Teens"(英文のみ))を行い、それに続いて、我が国の対中国政策、米国のアジア戦略とそれに対する我が国の見方等について活発な意見交換が行われた。

(3)また、ヒル国務省アジア太平洋担当次官補、レフコヴィッツ国務省北朝鮮人権問題担当特使、ハムレ戦略国際問題研究所所長、プリツタップ国防大学研究員他と、我が国のアジア戦略、北朝鮮問題等について幅広い意見交換を行った。

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