平成18年7月
遠山清彦大臣政務官は、7月1日から6日まで、ACMECS閣僚会合の際に開催されたACMECSメンバー国閣僚と開発パートナーとの会合に出席他のため、ラオスを訪問したところ、概要以下の通り。
(1)7月3日から4日まで、ACMECS閣僚会合(メンバー国;ラオス、カンボジア、ベトナム、タイ、ミャンマー)に引き続き、ACMECSメンバー国閣僚と開発パートナーとの会合が、ラオス南部のコーン島で開催された。我が国からは、遠山大臣政務官が出席した。(遠山大臣政務官の英文スピーチ別添)
(2)ラオスのトンルン副首相兼外務大臣が議長を務め、会合ではACMECSメンバー国より、ACMECSが今後進めていくプロジェクト案について紹介があると共に、日本を始めとするドナー国、国際機関に対する協力要請があった。特に我が国に対しては、これまで行ってきている種々の協力に対して謝意の表明があった。遠山大臣政務官からは、これまで我が国が行ってきた支援について説明すると共に、今後共ACMECSとの協力を進めていく考えを述べた。
ACMECS参加国閣僚と開発パートナーとの会合
遠山大臣政務官は、会合出席のためラオス南部のパクセーを訪問中の参加国閣僚との間で二国間会談を行った。
(1)ラオスのトンルン副首相兼外務大臣との会談
遠山大臣政務官より、外務大臣就任の祝意を伝えると共に、今後とも日ラオス友好関係の進展やラオスの経済発展のため協力を進めていく考えを説明した。トンルン副首相は、これまでの日本の支援に対して謝意を表明すると共に、今後とも協力を進めていきたいとしていた。
(2)カンボジアのハオ・ナムホン外務大臣との会談
我が国がこれまで協力を行ってきている地雷除去活動、クメール・ルージュ裁判等について意見交換を行った。
(3)ミャンマーのニャン・ウイン外務大臣との会談
民主化を巡るミャンマーの政治状況、更には文化、経済分野等での協力について意見交換を行った。
(4)ベトナムのレー・コン・フン外務筆頭副大臣との会談
日本とベトナムの間で、これまで進めてきている協力関係を確認すると共に、今後も友好協力関係を一層進めていくことを確認した。
7月5日及び6日、遠山大臣政務官は、パクセーでのACMECS閣僚と開発パートナー会合出席後、ビエンチャンで、ブアソーン首相、スリヴォン国家計画投資委員会委員長、ポンメーク保健大臣(ラオス日本友好協会会長)、ブンティアム科学技術環境庁長官兼ラオス国立大学評議会会長、サイヤマン国家建設戦線副議長(前ラオス国立大学評議会副会長)、スッコンセーン・ラオス国立大学学長とそれぞれ会談し、一層日本とラオスとの間の友好協力関係を一層進めていくことが確認された。
ブアソーン首相
スリヴォン国家計画投資委員会委員長と桂駐ラオス大使
ポンメーク保健大臣(ラオス日本友好協会会長)
ブンティアム科学技術環境庁長官
兼ラオス国立大学評議会会長
サイヤマン国家建設戦線副議長
(前ラオス国立大学評議会副会長)
スッコンセーン・ラオス国立大学学長
7月2日、遠山大臣政務官は、ラオス中部のラオス・タイ国境のメコン河に円借款で建設中の第二メコン国際架橋(全長1600メートル)を、また3日には、パクセー郊外で国連開発計画(UNDP)の支援を受けて(日本はUNDPに支援)ラオス政府が行っている不発弾・地雷処理現場、及びラオス南部のワットプー遺跡及び我が国の無償資金協力で建設した遺跡保存庫を視察した。
また、5日はビエンチャンのラオス国立大学に無償資金協力で建設された日ラオス人材協力センターを視察し、同センターで日本語を学んでいるラオス人学生と懇談した。
第二メコン国際架橋視察
不発弾・地雷処理現場視察
ワットプー遺跡及び我が国の無償資金協力で建設した遺跡保存庫を視察
日ラオス人材協力センター視察
5日、遠山大臣政務官は、ラオスで経済・社会開発、人道支援等の分野で活動している在留邦人の方々と懇談し、ラオスでの活動状況などについて意見交換を行った。
ラオス在留邦人との懇談