外務本省

小池正勝外務大臣政務官の第4回世界模倣品・海賊版撲滅会議出席(概要)

平成20年2月

(写真)

  1. 2月3日(日曜日)、小池正勝外務大臣政務官は、ドバイ(アラブ首長国連邦)で開催された第4回世界模倣品・海賊版撲滅会議(注)に出席した。同会議は、2月3日から5日まで、世界税関機構(WCO)・ドバイ税関の共催に開催され、主要な出席者は、主催者側からダネWCO事務局長、ノーブル国際刑事警察機構(INTERPOL)事務局長、ケプリンガー世界知的所有権機関(WIPO)次長、アハマド・ドバイ税関総長等、我が国、米、EC、中国等の政府関係者、協賛機関の国際商工会議所(ICC)、国際商標協会(INTA)、国際安全管理協会(ISMA)の他民間関係者であり、主催者側の発表によれば、同会議初日に官民関係者80箇国より800人以上が出席した模様。

    (注)世界模倣品・海賊版撲滅会議
     WCO、INTERPOL、WIPOの持ち回りにより、2004年から毎年秋頃開催されている国際会議であり、模倣品・海賊版問題に対する国際世論を喚起する上で大きな役割を果たしている。

  2. 開会式典に先立ち、ムハンマド・ドバイ首長国首長(兼ア首連副大統領・首相)の代理として来場したアハマド殿下(ムハンマド首長叔父、エミレーツ航空会長)は、賓客を代表して小池大臣政務官、主催者側を代表してダネWCO事務局長、ノーブルINTERPOL事務局長、ケプリンガーWIPO次長と懇談を行った。同殿下は、開会式典に出席後、模倣品・海賊版等を展示した主催者及び協賛機関のブースを見学した。
  3. 開会式典に引き続いて、我が国、伯、中国、国連地域間犯罪司法研究所(UNICRI)、仏、EC、米、湾岸協力会議(GCC)の代表者から基調演説が行われた。最初の発表者として、小池大臣政務官より、模倣品・海賊版問題に対する我が国の取組に触れた後、我が国が議長国を務めるG8プロセスにおいても、模倣品・海賊版に対する知財エンフォースメントの強化等について議論を行い、首脳より強いメッセージを発出したいと考えている旨述べた(演説テキスト及び和文骨子はこちら)。中国(朱高章税関総署国際協力司長)より、省庁横断的な知的財産政策の採択、知的財産関係法の見直し等の中国の取組を紹介した。EC(ドゥヴィーニュ貿易総局知財担当課長)は、模倣品・海賊版に対する執行強化の取組等を紹介した。米(ポー商務省知的財産上級顧問)は、中国等からの輸入差止事例が増加しており、税関執行官を増員していること等を紹介した。
  4. 小池大臣政務官の第4回世界模倣品・海賊版撲滅会議出席により、模倣品・海賊版問題に対する我が国の高い関心が国際社会に伝達されたと考えられる。これにより、模倣品・海賊版撲滅に向けた国際世論が高まることが期待される。
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