外務本省

風間外務大臣政務官とアシルワタム化学兵器禁止機関(OPCW)事務局次長との会談

平成24年12月3日

(写真)風間外務大臣政務官とアシルワタム化学兵器禁止機関(OPCW)事務局次長との会談

 平成24年12月3日(月曜日),風間直樹外務大臣政務官は,外務省において,戦略的実務者招へいにて訪日中のグレース・アマル・アシルワタム化学兵器禁止機関(OPCW)事務局次長と会談したところ,概要は以下のとおりです。

  1. 風間外務大臣政務官より,日本は化学兵器禁止条約(CWC)を重視し,OPCWの活動を高く評価しており,締約国が188か国に達していることは特筆に値する一方で,残る未加盟国をCWCに加盟させるための普遍化の努力が必要であると述べました。また,化学兵器保有国による廃棄が進展する一方,国際社会において非国家主体への流出を含む大量破壊兵器の拡散防止のためのグローバルな取組が続けられる中,変化の時期にあるOPCWの将来のための検討に我が国も引き続き積極的に参画することを表明しました。更に,我が国は中国遺棄化学兵器の廃棄に引き続き誠実に取り組んでいく旨述べました。
  2. アシルワタム事務局次長より,CWC及びOPCWに対する日本の貢献への謝意表明がありました。また,OPCWの今後の課題として,「化学兵器の無い世界」の実現のための課題として,化学兵器の再出現の防止,普遍化,条約の国内実施の促進,化学の安全及びセキュリティ等を指摘し,これらの課題の検討への日本の参画に謝意が表明されました。更に,中国遺棄化学兵器問題に関し,廃棄等の現場において日中両国が良好な協力関係を構築していること,日本側がこれまで誠実に努力していることを評価するとともに,日中で協力して廃棄を継続することを期待するとの発言がありました。
  3. これらを受け,風間政務官より,日本は引き続き大量破壊兵器の危険を無くすための努力に積極的に協力していく旨述べました。

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