8月19日(日曜日)から8月25日(土曜日)まで,加藤敏幸外務大臣政務官を団長(小野島恭住友商事株式会社ヨハネスブルグ支店長(コンゴ(民)日程)及び林春樹三菱商事株式会社アフリカCRO(兼)理事(ジンバブエ日程)を副団長(民間代表))とするアフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションがコンゴ民主共和国及びジンバブエを訪問したところ,概要は以下のとおりです。
本ミッションは,日本・アフリカ間の貿易・投資促進を目的とし,2008年の第四回アフリカ開発会議(TICAD IV)で表明された施策の一つです。これまで,2008年にアフリカ南部,東部,中西部の計12か国,2010年にアフリカ南部3カ国,2011年10月にはアフリカ東部3カ国(ケニア,スーダン,南スーダン)に派遣されました。
1. 期間
平成24年8月19日(日曜日)~8月25日(土曜日)の7日間(現地滞在期間。加藤政務官は24日まで参加)
2. 訪問国
コンゴ民主共和国,ジンバブエ共和国
3. 参加者(31名)
- 団長:加藤敏幸外務大臣政務官
- 副団長(民間代表):小野島恭住友商事株式会社ヨハネスブルグ支店長(コンゴ(民)日程)および林春樹三菱商事株式会社アフリカCRO(兼)理事(ジンバブエ日程)
- 冨永駐コンゴ(民)大使,福田駐ジンバブエ大使
- 外務省,経済産業省
- 政府関係5機関(JICA,JBIC,JETRO,JOGMEC,NEXI)
- 民間企業9社(商社,電機,建設機械等)
4. 各訪問国における活動概要
(1)コンゴ民主共和国(8月19日~8月22日)
ア 政府要人等との会談
マタタ首相,ムココ副首相・予算大臣,カムンバ運輸・通信大臣(経済・商業大臣臨時代理),カブウェルル鉱物資源大臣,トゥンダ外務・国際協力・仏語圏副大臣(外務担当),マグベング外務・国際協力・仏語圏副大臣(国際・地域協力担当)
イ 関係機関・企業関係者等との意見交換
- 在コンゴ(民)ベルギー大使館(8月20日)
在コンゴ(民)ベルギー大使館経済商業公使から,コンゴ(民)におけるビジネス環境,留意点,ビジネスチャンス等についてブリーフが行われた。 - Tenke Fungurume Mining社(8月20日)
銅,コバルトの採掘を行うコンゴ(民)最大の民間事業者であるTenke Fungurume Mining社より,同社の取組について説明が行われた後,意見交換を実施した。
- GECAMINES社(8月20日)
鉱業分野で活動するGECAMINS社より,企業概要及び今後の経営課題等について説明が行われた後,意見交換を実施した。
- 貿易投資促進セミナー(8月20日)
本ミッション関係者及びコンゴ(民)政府・民間関係者が出席し,貿易投資促進セミナーが開催された。加藤政務官及びムココ副首相・予算大臣からのスピーチに続き,日本企業,コンゴ(民)企業連盟(FEC),投資促進庁(ANAPI),鉱物資源省がプレゼンテーションを実施した。その後,意見交換が行われた。
ウ 視察
- イビ・ビラージュ視察(8月21日)
広大な敷地で木炭の生産とともに計画的植林によるカーボン・クレジット販売を行い,コンゴ(民)唯一のカーボン・トレードを進めているイビ・ビラージュを訪問・視察。
- SIFORCO社(8月21日)
40年に亘りコンゴ(民)で林業を続け,現在同分野でコンゴ(民)最大の事業規模を有するSIFORCO社を訪問・視察。
(2)ジンバブエ共和国(8月22日~8月25日)
ア 政府要人等との会談
チャンギライ首相,ムンベンゲグウィ外務大臣,カスクウェレ青年育成・現地化・エンパワーメント大臣,チマニキレ鉱山・鉱業開発副大臣
イ 関係機関・企業関係者等との意見交換
- ジンバブエ産業連盟(8月23日)
製造業を中心とした民間企業の連盟であるジンバブエ産業連盟より,ジンバブエでのビジネス及び課題等について説明が行われた後,意見交換が行われた。
- 貿易・投資セミナー(8月24日)
本ミッション参加者及びジンバブエ政府・民間企業関係者等が出席。ジンバブエ経済計画・投資促進省次官,投資庁長官及びジンバブエ大学教授より,ジンバブエの近年の経済情勢,投資環境等について説明が行われた後,日本企業よりプレゼンテーションを実施。その後,意見交換が行われた。
- 経済評論家との意見交換(8月24日)
ロバートソン氏(ロバートソン経済情報サービス代表)より,ジンバブエ経済の実態について,チャクラヴァルディ・ジンバブエ大学教授より,ジンバブエの今後の政治経済情勢の展望について説明が行われた後,意見交換が行われた。
- ジンバブエ鉱業会議所との意見交換(8月24日)
ジンバブエ鉱業会議所より,ジンバブエ鉱業セクターの現状について説明が行われた後,意見交換が行われた。
ウ 視察
- Willowvale Mazda社(8月23日)
ジンバブエで現在唯一操業中の日系企業(ジンバブエ公営企業との合弁)でマツダ車の組立・卸売を行っているWillowvale Mazda社を訪問・視察。
- ネスレ・ジンバブエ社(スイス系食品・飲料会社)(8月24日)
ハラレにおいて50年以上にわたり操業を続けるネスレ社側から,ジンバブエにおける食品・飲料生産の現状及び課題等に関する説明が行われた後,意見交換を実施。
- Seed-Co 社(8月24日)
ザンビア,ボツワナ等,計13カ国に進出する国内最大の種子会社であるSeed-Co社を訪問・視察。