ご列席の皆様、改めまして、外務大臣政務官の伊藤信太郎でございます。本日は大変お忙しいなか、皆様に私主催のレセプションにお越し頂き、誠にありがとうございます。
今回、各国政府、NGO、国際機関、自治体、産業界、教育関係者の大変多くの方々にご参加頂き、アジア協力対話第3回環境教育推進対話が開催されたこと、そして特にこの宮城県で開催されたことを嬉しく思います。インドネシアのイサカルミサ能力開発・技術社会資本開発担当次官をはじめとしてそれぞれの国の要職につく方々に遠路はるばる日本に来て頂いたことに大変感謝申し上げますと共に、またそのことがそれぞれの国の環境分野への取り組みに対する強い熱意の表れだと思います。そのことに対しましても21世紀を共に生きる者として、心より敬意を表したいと思います。また、阿部立教大学教授、小金澤宮城教育大学教授、ESD-J、仙台広域圏拠点、宮城県、仙台市、松島町、大衡村、大郷町など、今回の対話の開催にあたってご尽力頂いた方々にも多数お越し頂いており、外務省を代表して心より御礼申し上げます。
今回が第3回目となる「環境教育推進対話」は、アジア協力対話(ACD)の枠組みにおいて我が国が主導するプロジェクトでございます。本日の対話では、国際機関やわが国を含むアジア各国の「ESDの10年」の取り組みについての経験を共有し、その実施における課題と対応振りについて活発で有意義な意見交換が行われました。私は、このような対話が海外からの参加者の方々と我々日本の関係者が今後それぞれの立場で具体的な活動を展開していくに当たり、有益な指針や示唆を提供するものであると確信しております。
明日は、海外からの参加者の皆様におかれましては、午前中は生ゴミリサイクルなどに取り組むNPO直売市、仙台市の小学校での環境教育の授業、それから午後には、松島町における海の浄化運動等の視察を予定しております。これらの視察を通じて、わが国の地域社会において如何に自治体、企業、研究機関、市民やNGOが連携し持続可能な社会の構築に向けて取り組んでいる姿を知って頂ければ有益であると思います。日本政府といたしましても、今回の対話のような場を通じて、「ESDの10年」を今後一層強力に推進していきたいと考えますところ、引き続きご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
今夜は、「ESDの10年」に共に取り組む海外からの参加者と日本の関係者とが交流を深めて頂く良い機会ですので、お時間の許す限りご歓談頂ければ幸いでございます。
今回の対話の開催にあたってご尽力頂いた宮城県、仙台市、松島町などに対し改めて御礼申し上げますと共に、アジア各国よりご出席頂いた皆様の日本滞在が有意義なものとなりますよう祈念いたします。最後に、本日お集まり頂きました皆様のご繁栄とご発展をお祈りいたしますと共に、また、先程の最後のセッションで申し上げましたように、他者の不幸を作らないで幸せを築ける社会という今回の対話の究極の目的を皆様と共に実現して参りたいと思います。