日中関係:「良き隣人」,「戦略的互恵関係」
大臣書面インタビュー
(平成22年11月22日(月曜日)付環球時報より抜粋(日本外務省による仮訳))
【環球時報】貴大臣がこのたび中国「環球時報」のインタビューをお受けくださったのは,最近中日間にみられる政府から民間に至る緊張関係を修復したいという希望を,貴大臣がお持ちであるということを意味しているのでしょうか。
【大臣】私の日中関係に対する考えは,互いに良き隣人として,戦略的互恵関係をより一層推進していくことが,両国及び両国民の利益に合致するというものです。日中両国の貿易・投資の相互依存関係が深まり,人的往来が活発になる中,自分自身としても,中国の13億の方々と良き友人として,戦略的互恵関係の推進に尽力していきたいと思っています。
私はこれまで20回以上,中国を訪問しました。その全てが記憶に残る訪問ですが,特に印象深いのは内モンゴル自治区における植林のための訪問です。そこでは毎年中国各地から多くのボランティアが砂漠で植林を行っており,自分もこれまで仲間とともに550本の木を植えました。外務大臣に就任し,日本の対中政策に責任を負う立場になって,日中の先人たちが日中関係において多くの樹木を植え,育ててきたことに改めて感じ入っています。先人たちの植えた木を大切に守っていけば,私は13億の人々と必ずや良い隣人になれると思います。
残念ながら,最近発生した中国漁船と海上保安庁巡視船の衝突事件によって,日中間では問題が必要以上に大きくなった面もあり,一時的に緊張が高まりました。先に述べたような自分の考えや思いを,中国国民の皆さんに直接説明する機会があればと思い,今回貴紙のインタビューに応じることにした次第です。
- 中国環球時報による前原外務大臣書面インタビュー(日本語仮訳(PDF)
・中国語(掲載記事原文)(PDF)
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- 【関連発言】前原大臣による新日中友好21世紀委員会歓迎宴スピーチ(PDF)
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