日米関係:日米同盟関係の深化
日米外相共同記者会見
(平成22年10月27日(水曜日):ホノルル)
【大臣】日米関係においては,先般NYで菅総理とオバマ大統領の間で安全保障,経済,文化・人材交流の三本柱を21世紀にふさわしい形で深化をさせていくことで一致しました。具体的には,日米安保協力の着実な強化,二国間の経済対話の強化,クリーンエネルギー及び高速鉄道等でのパートナーシップの推進,日米両国の様々な層における相互理解・交流の促進に向けて緊密に連携していきます。
特に日米安保協力については,これまでも同盟深化協議において安保環境の評価や個別分野の協力について議論してきており,これらを引き続き強化していくことを確認しました。また,私(大臣)からクリントン国務長官に,対日防衛や我が国周辺の地域における事態についてより円滑な日米協力を実現するため協議を深めていきたい旨述べました。
私(大臣)から,我が国国内における包括的経済連携に関する基本方針策定に向けた今の政府内,与党内の議論について説明をしました。横浜APECの際に予定されているオバマ大統領訪日は,こうした日米同盟の深化の具体的方向性を首脳レベルで確認する良い機会であり,訪日の成功に向けて準備を加速させていくことを確認しました。
この他にも,安保理改革,イラン,アフガニスタン・パキスタン,核軍縮・不拡散について率直な意見交換を行い,幅広い課題について日米協力を更に進めていこうということで一致しました。今後とも, クリントン国務長官と共に協力しながら,できるだけ頻繁にお会いして,更なる日米関係の強化と,それを通じたアジア太平洋地域の安定と繁栄を協力しながら築いていきたいと思います。