TPP:「扉が閉まりかけている。」「ルールメイクをともにするのであれば,政治的な先送りは許されない。」
大臣記者会見
(平成22年10月26日(火曜日):本省会見室)
【大臣】日曜日に閣僚の集中討議がございまして,かなりの部分,この自由貿易についての議論が行われまして,TPPも含めた在り方についての議論が行われました。そこで共通した認識は,自由貿易に入ろうが入るまいが,日本の農政は完全に行き詰っている。したがって,農政の抜本的転換を図らなければならない状況にきているのは間違いない。これが共通の認識でございました。
まず,TPPのいわゆる扉というのが閉まりかけている。これから9か国で相当な内部での議論が行われることになる。したがって,問題を先送りにして,そしてTPPに入るという結論を出しても,その協議に入れてもらえないような状況が早晩に出てくるだろうと。したがって,政治的な先送りというのは許されない状況であるということを申し上げました。
来年の米国で開かれるAPECまでに,大体7回ぐらいの会合がセットされております。そういう意味においては,もうルールメイクをともにするのであれば,扉は閉まりかけていて,そんな政治的な先送り論というのは許されない。