経済外交:「外交というのはその国の国力が問われる」
大臣の日本外国特派員協会における講演
(平成22年10月5日(火曜日):日本外国特派員協会)
【大臣】一番大事なことは,外交というのはその国の国力が問われることであって,身の丈以上の外交は基本的にはできないということを,私(大臣)は結論として申し上げたいと思います。
失われた20年ということが言われており,2004年をピークに日本の人口は減少し,高齢化がどんどん進み,先進国では最悪のレベルである莫大な財政赤字を抱えているという制約要因の中で,日本が今何をすべきかといえば,答えは簡単です。経済を成長させること,私はそれに尽きると思います。軍縮も大事,核の不拡散も大事,気候変動,国連の安保理常任理事国入り,開発支援,全て大事なことですが,それは日本の国力を高めていかない限り,十二分な外交ができない,という意味においては,最も重点を置くべきなのは,日本の経済をどう発展させるのか,そのための外交をどうやるかということを最優先課題として取り組まなければならないと考えています。