経済外交:変化に対応しうる主体的外交
大臣記者会見
大臣記者会見(平成23年1月4日(火曜日):本省会見室)
【大臣】あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。新年ですので,一言ご挨拶をさせていただきたいと思います。
本日午前中に,政務三役会議と省議をそれぞれ1時間ずつ行いまして,私(大臣)の今年の外交にかける考え方についてお話をして,また,意見交換をさせていただきました。私(大臣)が省議で申し上げた話を少しご紹介しますと,ダーウィンの「種の起源」の中に,どういう種が生き残るのかという件がありますが,「強い種が生き残るのではない。賢い種が生き残るのでもない。生き残れるのは変化に対応する種である。」という件があって,我々日本は変化に対応できる種でなければいけない,そのための外交をしっかりとやっていこうという話をしました。つまりは変化に対応しうる主体的な外交を今年はやっていこうと皆さんに申し上げたわけです。
具体的に申し上げますと,日本の変化は人口が減って,少子高齢化が進んでいって,莫大な財政赤字がある。しかし世界は人口が増えていて,特に成長のセンターはアジアであるということを考えるならば,やはり日本が取るべき外交の大きな柱というのは経済外交であろう。日本の得意分野であるものづくり,あるいはサービス,こういった物が,どんどん海外に自由に出て行けるような自由貿易の環境をより作っていくことが大事であるということを確認しました。