経済外交:FTA/EPA,資源外交,インフラ輸出 - 日米安保が基盤
大臣記者会見
(平成22年9月17日(金曜日):官邸記者会見室)
【大臣】私(大臣)は,外交というのは究極的には,どうやって国益を追求するか,高めていくかということが外交の目的だと思っております。その意味では,今,日本が一番求めていくべきなのは,周辺諸国との連携,安定の中での経済活動をいかに活性化させていくかといったところが一番大きな目的になりうるのではないかと思います。そういう意味では経済外交というのを中核に据えて,日本の外交を進めていきたいと考えております。具体的にはFTA/EPA,これを出来る限り推進していきたいと思っておりますし,資源外交,食料安全保障,こういったものもしっかりと追求をしていくということが大事なことだと思います。また前職,国土交通大臣を務めさせていただき,日本の持っている技術をいかに海外に輸出をしていくのか,インフラの輸出あり,あるいは高速鉄道等の輸出あり,観光人口の相互交流の増大であり,そういったものが日本の国益に繋がっていく,日本の発展につながっていくと,このような思いを持っておりますので,そういった観点から経済外交を中心に外交を進めていきたいと思っております。ただ,その前提となるのは,やはり日米安保,日本の安全というものの基盤がしっかりしていないと,経済外交を進めていくということにはなりませんし,また,安全保障面での盤石さというものが日本の発言力にも繋がっていく,あるいは他国への信頼感も繋がっていくということで,日米同盟関係の深化というものをしっかりと進めてまいりたいと,このように考えております。