山根隆治外務副大臣は,1月28日(土曜日)から30日(月曜日)にかけてイスラエル及びパレスチナ自治区を訪問したところ,概要は以下のとおりです。
- 山根副大臣は,28日(土曜日),アッバース・パレスチナ自治政府大統領(Dr. Mahmoud Abbas, President),29日(日曜日),マーリキ・パレスチナ自治政府外務庁長官(Dr. Riad Malki, Minister of Foreign Affairs),アヤロン・イスラエル副外相(Mr. Daniel Ayalon, Deputy Foreign Minister),及びリーベルマン・イスラエル国副首相兼外相(Mr. Avigdor Lieberman, Deputy Prime Minister and Minister for Foreign Affairs)と会談を行いました(上記は会談順)。
- イスラエルの要人との会談において山根副大臣は,東日本大震災におけるイスラエル要人からのお見舞い及び医療支援チーム派遣について謝意を伝えました。
また,本年が日イスラエル外交関係樹立60周年であることから,二国間の友好関係を強化させていきたい旨述べ,イスラエル側からも二国間の協力を進展させていきたい旨応じました。
また,最近の中東和平情勢に鑑み,山根副大臣から,直接交渉の早期再開に関する働きかけを行いました。加えて,イランの核開発問題,シリア情勢を含む最近の地域情勢についても意見交換を行いました。 - パレスチナ自治政府の要人との会談において山根副大臣は,東日本大震災におけるパレスチナ自治政府要人からのお見舞い等に謝意を伝えました。
また,アッバース大統領に対して,近く,双方の都合のよい時期に訪日をご招待したい旨伝えたところ,同大統領からは,招待を感謝する,訪日が実現する際には被災地も訪問したい旨返答がありました。
また,最近の中東和平情勢に関し,直接交渉再開を働きかけるとともに,ファタハとハマスの和解の動きや本年5月に向けた大統領選挙・立法評議会選挙について意見交換を行いました。
パレスチナ側からは,「平和と繁栄の回廊」構想に関する日本のイニシアティブを高く評価するとともに,我が国の対パレスチナ支援について感謝する旨の発言がありました。 - この他,山根副大臣は,「平和と繁栄の回廊」構想の一つである,パレスチナ自治区ジェリコ市郊外の農産加工団地建設予定地等を視察しました。