外務本省

山根外務副大臣のAU閣僚執行理事会出席(概要)

平成24年7月12日

  • (写真)AU閣僚執行理事会開会式
    AU閣僚執行理事会開会式
  • (写真)ボツワナ外務・国際協力大臣との会談
    ボツワナ外務・国際協力大臣との会談
  • (写真)ルワンダ外務・協力大臣との会談
    ルワンダ外務・協力大臣との会談

 7月12日,山根外務副大臣は,アフリカ連合(AU)閣僚執行理事会が開催されているアディスアベバ(エチオピア)を訪問したところ,概要は以下のとおり。

 ポイント:AU加盟54ヶ国・地域の外相に対し,明年横浜で開催する第5回アフリカ開発会議(TICAD V)への各国の協力,及び首脳の出席要請を中心とするメッセージを発出した他,スケレマニ・ボツワナ外務・国際協力大臣,ワナシー・スーダン外務担当国務大臣,ムシキワボ・ルワンダ外務・協力大臣,ニヤル・デン南スーダン外務・国際協力大臣,ダウダ・シエラレオネ外務・国際協力大臣を含む20名の外相等との二国間会談や懇談,立ち話を実施する等,充実した訪問となった。

1.AU閣僚執行理事会開会式に際したメッセージ

 AU閣僚執行理事会に参加したアフリカ各国の閣僚級代表に対し,山根副大臣からのメッセージ(和文英文仏文)を発出。メッセージの中では,アフリカ開発会議(TICAD)20周年,アフリカ統一機構(OAU)設立50周年という「アフリカの年」に行われるTICADVを,日・アフリカ関係を新たなステージに引き上げる会合としたいとの決意を表明するとともに,各国の協力,特にTICADVへの首脳の参加を要請。

 また,東日本大震災を乗り越え,アフリカとの連帯を大切に,対アフリカ外交を力強く推進するとの我が国の決意を改めて示すとともに,1)平和と安定への貢献,2)開発支援と貿易投資の拡大,3)グローバルな課題への対応,という我が国の対アフリカ外交三本柱を確認。

 最後に,日本はアフリカとの絆をさらに深めつつ,未来に向かってアフリカと協力して進んでいくこと,TICAD Vがそのための新たな時代を開く出発点となることを期待している旨宣言。

2.二国間会談

  1. (1)スケレマニ・ボツワナ外務・国際協力大臣,ワナシー・スーダン外務担当国務大臣,ムシキワボ・ルワンダ外務・協力大臣,ニヤル・デン南スーダン外務・国際協力大臣,ダウダ・シエラレオネ外務・国際協力大臣を含む20名の外相等との二国間会談や懇談,立ち話を実施。
  2. (2)各会談や懇談において,山根副大臣からは,以下の点を中心に発言。
    1. (ア)東日本大震災を乗り越え,2013年6月1日~3日,横浜にて開催する第5回アフリカ開発会議(TICAD V)に向け,力強い対アフリカ外交を推進。
    2. (イ)TICAD Vでは,「成長の加速化」にいっそう重点を置きつつ,インフラ整備や農業・食料安全保障,成長の土台である平和と安定の達成等のための取組を強化するとの方針を改めて確認。また,TICAD Vへの首脳級の参加を要請。
    3. (ウ)国連安保理改革,北朝鮮人権状況決議,各種国際選挙等,国際場裡における諸課題への対応に関する協力を改めて要請。
    4. (エ)南北スーダン間の諸課題の解決のため,南北スーダン間の対話強化・相互理解促進を目指した,各国の努力・協力を要請。
  3. (3)各国外相等からは,日本が震災を乗り越え,積極的な対アフリカ外交を推進していることへの高い評価や長年にわたる日本の対アフリカ支援に対する謝意が表明されるとともに,その基軸であるTICAD プロセス及びTICAD Vへの期待と各国の協力姿勢が示された。また,更なる協力強化に向け,各国の重視する分野や喫緊の課題にかかる協力につき要請や期待の表明があった。安保理改革をはじめとする国際場裡における協力に関しては,目標実現のための協力強化の必要性について一致した。
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