金田勝年外務副大臣は、8月30日にモスクワでキリエンコ・ロシア連邦原子力局長官と会談を行い、9月1日にはボリショイ・カーメニ市(ウラジオストク郊外)のズヴェズダ造船所(原潜解体現場)を視察したところ、右概要と評価は以下のとおり。
金田外務副大臣は、8月30日午前10時15分(日本時間午後3時15分)より約1時間、モスクワの連邦原子力局において、キリエンコ・ロシア連邦原子力局長官と会談した。
(キリエンコ・ロシア連邦原子力局長官との会談)
金田外務副大臣は、9月1日午後5時30分(日本時間午後3時30分)より、ボリショイ・カーメニ市(ウラジオストク郊外)にあるズヴェズダ造船所を訪問し、原潜解体の現場を視察した。なお、モスクワの連邦原子力局幹部との会談と、解体作業の現場であるズヴェズダ造船所視察の両方を実施したのは、外務省の政治レベルとしては今回が初めてのことである。
(1)キリエンコ・ロシア連邦原子力局長官との会談
同会談において、我が国の対露非核化協力の現状について建設的な意見交換を行い、今後とも協力を継続していく旨双方が確認できた。また、同じタイミングで起こった日本漁船に対する銃撃・拿捕事件が国民の否定的感情を惹き起こし、両国の良好な関係に影響を与えることのないよう互いに努力すべきこと、さらに、国民への説明責任の観点から、今後の協力推進に向けた課題や条件について認識を共有すべく努力を継続することにつき合意を見たことは有意義であった。
(2)ズヴェズダ造船所視察
金田外務副大臣が解体現場のズヴェズダ造船所を視察することを通じ、我が国が本件事業に大きな関心を持って協力していることをロシア側に示すことができ、有意義であった。