1月29日(金曜日)、福山外務副大臣は、アフリカ連合(AU)閣僚執行理事会が開催されているエチオピアを訪問したところ、概要は以下のとおりです。
1. 気候変動問題に関する少数国ランチ(1月29日昼)
(1)参加国(注:アフリカの各サブ地域からこの問題に関心が高い国を参加招請)
(2)福山副大臣からは、新政権下でのTICADプロセスを通じた対アフリカ外交の強化やTICAD閣僚級フォローアップ会合に言及するとともに、国連安保理改革に関しても議論を行った。
(3)気候変動問題については、福山副大臣から、コペンハーゲン合意の短期・長期資金の違いや、「コ」合意への支持表明と行動計画提出の違いを説明しつつ、鳩山イニシアティブの実施方針を伝え、同合意への支持文書提出を要請。また、新たな包括的な一つの法的文書採択を目指して交渉すべき旨働きかけた。
(4)各国出席者からは、「コ」合意を基本的に支持する旨発言。また、鳩山イニシアティブへの期待が表明された。
2. 二国間会談 (1月29日午後)
(1)ピンAU委員長(タンクーAU貿易・産業委員同席)、ムシキワボ・ルワンダ外務・協力大臣、クテサ・ウガンダ外務大臣、ユスフ・ジブチ外務大臣、ヨダ・ブルキナファソ外務・域内協力大臣、ムンベンゲグウィ・ジンバブエ外務大臣と二国間会談を実施。その他、アリ・ソマリア「外務大臣」他と挨拶を交わした。
(2)福山副大臣からは、鳩山新政権の政治レベルの外交責任者として、日本のアフリカ重視の姿勢を直接関係国に伝えるべくAU本部を初訪問した旨述べた上で、以下を中心に発言。
(イ)TICADプロセスを通じた日本のアフリカの持続的可能な開発への支援の継続・強化(5月にTICADフォローアップ閣僚級会合をアフリカで開催予定)
(ロ)気候変動問題に関するコペンハーゲン合意への賛同要請、鳩山イニシアティブの説明
(ハ)国連安保理改革の実現に向けた協力強化
(3)各国外相等からは、日本のアフリカ重視の姿勢に対する評価と更なる協力強化に向けた強い期待が示された。また、気候変動ら最も影響を受けているアフリカとしてもこの問題に真剣に取り組んでいく旨述べるとともに、鳩山イニシアティブ実施への強い期待が表明された。国連安保理改革に関しては実現のための協力強化の必要性で一致した。
3. AU閣僚執行理事会へのメッセージ
AU閣僚執行理事会に参加したアフリカ各国に対し、別添のメッセージをAU事務局を通じて配布した。