アフリカ

令和2年2月25日
2月16日(日曜日)から2月21日(金曜日)まで,中谷真一外務大臣政務官を団長として,アフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションがモロッコ王国及びセネガル共和国を訪問しました。
官民合同ミッションは,2008年の第4回アフリカ開発会議(TICADIV)で表明された日本・アフリカ間の貿易・投資促進を目的とする施策の一つであり,第7回アフリカ開発会議(TICAD7)で安倍晋三内閣総理大臣から表明した,過去3年で200億ドル規模だった対アフリカ官民投資を今後更に大きくするための取組の一環です。
今回のミッションは12回目の派遣となり,民間企業25社(商社,メーカー,銀行等),独立行政法人等から,約50名が参加しました。概要は以下のとおりです。

1 期間

令和2年2月16日(日曜日)から2月21日(金曜日)

2 訪問国

モロッコ,セネガル

3 参加者

  • 官側団長:中谷真一外務大臣政務官
  • 民側団長:福島正男商船三井欧州・アフリカ総代表
  • 独立行政法人等(JETRO,JICA,JBIC)
  • 民間企業25社

4 各訪問国における活動概要

(1)モロッコ(2月16日から2月19日)

17日,中谷政務官は,ミッション参加企業と共に,エル・オトマニ首相を表敬するとともに,エル・アラミ産業・貿易・グリーン経済・デジタル経済大臣及びジャズリ外務・アフリカ協力・在外モロッコ人大臣付在外モロッコ人担当特命大臣とそれぞれ会談を行いました。エル・オトマニ首相からは,今次ミッションの派遣は両国間の経済交流を一層促進させるものであるとして歓迎の意が表明されました。エル・アラミ大臣との会談では,中谷政務官から日本企業のモロッコへの進出や企業活動の円滑化のための支援を要請したところ,エル・アラミ大臣からは日本企業の活動の後押しのため最大限の協力を行う意向が改めて示されるとともに,モロッコ政府内に日本企業向けのワンストップ窓口を設置することを約しました。ジャズリ大臣との会談では,本年1月の投資協定及び租税条約の署名を歓迎するとともに,外交当局として,両国間の経済交流の促進に連携して取組むことを確認しました。

同日,中谷政務官は,モロッコ投資促進庁(AMDIE)主催の投資セミナーに参加し,モロッコにおけるビジネスチャンスや互いのニーズについて幅広く意見交換を行いました。また,モロッコ外務省主催のネットワーキング・レセプションが開催され,和やかな雰囲気の中で両国の政府関係者及び企業の代表者との間で幅広く議論が交わされました。

なお,モロッコ滞在中,一行は,タンジェ地中海新港(タンジェMED)及び関連のインフラ施設を視察するとともに,アフリカ初の高速鉄道である「Al Boraq」に試乗しました。
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    オトマニ首相表敬
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    ジャズリ大臣とミッションメンバー
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    エル・アラミ大臣との共同記者会見
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    モロッコ投資促進庁(AMDIE)主催セミナー
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    モロッコ政府主催レセプション
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    タンジェ地中海新港視察

(2)セネガル(2月19日から2月21日)

20日,中谷政務官はミッション参加企業と共に,マッキー・サル大統領を表敬するとともに,アマドゥ・ホットゥ経済・計画・協力大臣と会談しました。サル大統領からは,日本・セネガルは外交関係樹立60周年に象徴されるように古くからのパートナーであり,セネガルはその技術力を必要としていると述べました。ホットゥ大臣からは,セネガルが欧米を始めとする世界に向けた輸出拠点となることが強調され,日本側が要望した日本企業向けのワンストップ窓口を投資・大規模工事促進公社(APIX)内に設置し,日本企業専用の経済特区をセネガルに創設する旨発言がありました。
また,同日,中谷政務官が会談を行ったアマドゥ・バ外務・在外セネガル人大臣は,セネガルはその政治的安定性から,日本企業が投資するに値する国であると強調しました。

同日,中谷政務官はホットゥ大臣と共に日・セネガル投資促進経済委員会(経済委員会)の第一回会合及びAPIX主催の投資セミナーに参加しました。経済委員会は,昨年8月に横浜で開催されたTICAD7の際に安倍総理とサル大統領との首脳会談の機会に立ち上げに合意されたものです。同経済委員会では,日本の民間投資を増やすための施策に関する共同声明に,ホットゥ大臣と新井駐セネガル大使が署名しました。
投資セミナーでは,セネガルの投資環境改善のための施策を,APIX,石油エネルギー省,農業省等から説明を受け,またミッション参加企業からも発表を行い,活発なやりとりが行われました。

同日夜には,在セネガル日本大使館主催のネットワーキング・レセプションが開催され,約200名が参加しました。
21日には,今次ミッションに際し,セネガルの隣国カーボベルデから同国の首席代表として参加していたソアレシュ地域統合大臣から,カーボベルデへの投資についての説明がなされ,今次ミッションが将来のカーボベルデへの投資につながることへの期待が表明されました。
また,ダカール近郊のジャムニャジョ経済特区や食品加工等を行う現地企業のSEDIMA社の視察,日・セネガル企業ビジネス・マッチングが開催されました。
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    サル大統領表敬
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    バ外務大臣との会談
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    経済委員会に出席する中谷政務官とホットゥ大臣
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    現地報道機関の質問に答える中谷政務官
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    ネットワーキング・レセプション
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    ジャムニャジョ経済特区の視察

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