モーリシャス共和国

令和2年12月13日
日・モーリシャス外相会談
日・モーリシャス外相会談(E/N署名)

 モーリシャスを訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間12月13日午前10時45分(日本時間同日午後3時45分)から約1時間、ナンドクマール・ボダ外務・地域統合・国際貿易大臣(Honourable Mr. Nandcoomar BODHA, GCSK, MP, Minister of Foreign Affairs, Regional Integration and International Trade of the Republic of Mauritius)との間で外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。先方からは、ラマノ環境・廃棄物処理・気候変動大臣及びモドゥ・ブルーエコノミー・海洋資源・漁業・海運大臣などが同席しました。

  1.  冒頭、茂木大臣から、世銀ビジネス環境調査で上位の常連国であるモーリシャスは、日本にとってアフリカとのビジネス促進の観点からも重要な国であり、今回の訪問を機に、モーリシャスとの関係を一層強化したい旨述べました。これに対し、ボダ大臣から、茂木大臣の初めてのモーリシャス訪問を歓迎する、この訪問を契機として、両国関係を一層強化していきたい旨述べました。
  2.  茂木大臣から、油流出事故に関し、日本として、中長期的な視点から、モーリシャスの経済回復に向けて、引き続き民間とも連携しつつ協力を続けていきたい旨延べました。これに対しボダ大臣からは、日本からの協力に心から感謝すると述べるとともに、モーリシャスの経済の回復・発展に向けて、日本とのビジネス関係の更なる促進への期待が寄せられました。
  3.  茂木大臣から、海洋連結性強化のためのインド洋委員会(IOC)への拠出を含め、これまでの日本の様々な貢献に言及しつつ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、モーリシャスと幅広い分野で緊密に連携していきたい旨述べました。ボダ大臣からは、「自由で開かれたインド太平洋」を完全に支持するとの発言があり、双方は、その実現にむけて、引き続き協力していくことで一致しました。加えて、今般、防災能力向上のための機材供与を決定し、本日交換公文に署名できたことは喜ばしい旨述べ、ボダ大臣からは、日本の支援に対する感謝が示されました。
     また、茂木大臣から、2022年にチュニジアで開催予定のTICAD8を見据え、医療・保健体制の強化はじめアフリカ自身が主導する発展を力強く後押ししていく旨延べ、双方は、TICADプロセスを通じた連携を確認しました。
  4.  両大臣は、安保理改革、北朝鮮情勢、東シナ海及び南シナ海情勢等に関し意見交換を行い、連携を強化していくことで一致しました。また、茂木大臣から、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を要請しボダ大臣から支持を得ました。
  5.  会談に先立ち、両大臣は、ジャグナット首相同席の下で、防災能力向上のための機材供与にかかる無償資金協力に関する交換公文の署名・交換を行いました

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