ジブチ共和国

令和元年10月23日
本23日,午前9時20分から約30分間,木原稔内閣総理大臣補佐官は,訪日中のアブドゥルカデル・カミル・モハメッド・ジブチ首相(H.E.Mr. Abdoulkader Kamil Mohamed, Prime Minister of the Republic of Djibouti)との会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

木原補佐官から,アブドゥルカデル首相の訪日を歓迎した上で,「8月のTICAD7にはゲレ大統領に出席いただき感謝しており,その際の西インド洋における協力特別会合では,日本の推進する自由で開かれたインド太平洋に対し,また,アフリカの角地域の平和と安定特別会合では,日本の海賊対処行動に対し,それぞれ力強い支持を頂いたことに感謝する」旨述べました。

これに対し,アブドゥルカデル首相から,先般の台風19号による被害に対するお見舞いが示された上で,日本の自衛隊による海賊対処行動,及び自衛隊拠点において実施されているジブチ軍に対する災害対処能力強化支援等,自衛隊がジブチで果たしてきている前向きな役割に感謝する旨述べました。更に,先般交換公文に署名を行ったフェリーの供与についての謝意が表明され,同フェリーが,ジブチ市とタジュラ湾対岸の都市であるオボック市とタジュラ市の連結性を高めることを期待している旨述べました。

2 二国間関係

木原補佐官から,アブドゥルカデル首相から言及のあった,季節風に耐えるフェリーと港湾改修のための約41億円の無償資金協力の実施等,地域の連結性やブルーエコノミーの推進等に向けて,引き続き貢献したい旨述べました。また,「海賊対処行動を通じ,日本はジブチ周辺海域の海洋交通の安全,ひいては地域の平和と安定に貢献している。ジブチを拠点とした自衛隊の活動に対し,引き続き全面的な支援をお願いしたい」旨述べました。さらに,木原補佐官から,ジブチの債務持続可能性確保に向けた取組を支持し,これを後押ししていく旨述べました。

これに対し,アブドゥルカデル首相から,日本の協力に対する謝意が示されると共に,ジブチを拠点に活動する自衛隊の活動を引き続き全面的に支援していく旨述べました。また,両国の連帯を示すエピソードとして,東日本大震災後,ゲレ大統領がジブチ市内にある広場を「東京広場」と命名したことを紹介しました。

3 地域情勢

両者は,地域の海洋安全保障,イエメンやソマリアの情勢が地域の平和と安定に与える影響について意見交換し,地域の平和と安定に向けて引き続き協力していくことで一致しました。

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