セネガル共和国

令和元年11月19日

 11月16日から18日まで,中谷真一外務大臣政務官は,セネガル共和国を訪問したところ,概要は以下のとおりです。

1 セネガル要人との会談

(1)サル・セネガル大統領への表敬

サル・セネガル大統領への表敬
サル・セネガル大統領への表敬

 11月17日,中谷政務官は,マッキー・サル・セネガル共和国大統領(H.E.Mr.Macky SALL, President of the Republic of Senegal)を表敬しました。
 冒頭,サル大統領からは,アフリカの平和と安全に関するダカール国際フォーラムへの日本の参加と支援に対する謝意が表明されました。また,同大統領は,農業,保健,給水等の分野における良好な二国間関係を誇りに思っている旨述べました。これに対し,中谷政務官から,アフリカの平和と安定に向けたサル大統領のリーダーシップに敬意を表し,また,両国間の要人往来が活発化していることは喜ばしい旨述べました。さらに,両者は,明年の日セネガル外交関係樹立60周年及び青年海外協力隊セネガル派遣40周年の機会に経済関係を含む二国間関係を一層強化すべく,様々な記念事業を実施していくことで一致しました。

(2)バ・セネガル共和国外務・在外セネガル人大臣との会談

バ・セネガル共和国外務・在外セネガル人大臣との会談
バ・セネガル共和国外務・在外セネガル人大臣との会談

 11月18日,中谷政務官は,アマドゥ・バ・セネガル共和国外務・在外セネガル人大臣(H.E. Mr. Amadou BA, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Senegal)と会談を行いました。
 冒頭,中谷政務官から,地域の平和と繁栄の実現に向けたセネガルのリーダーシップに敬意を表し,日本にとってセネガルは重要なパートナーである旨述べました。これに対し,バ大臣からは,日本の台風被害に見舞いの言葉を述べつつ,日本は特別なパートナーであるとして,ダカール・フォーラムに対する日本からの参加と貢献に謝意が表されました。また,両者は,明年の日セネガル外交関係樹立60周年及び青年海外協力隊セネガル派遣40周年記念事業の実施に向け,緊密に連携していくことを確認しました。

(3)カバ・セネガル共和国国防大臣との会談

カバ・セネガル共和国国防大臣との会談
カバ・セネガル共和国国防大臣との会談

 11月18日,中谷政務官は,シディキ・カバ・セネガル共和国国防大臣(H.E. Mr. Sidiki KABA, Minister of Army Forces of the Republic of Senegal)と会談を行いました。
 中谷政務官からは,ダカール・フォーラムの開催に示されるセネガルの平和と安定に向けた取組を賞賛し,平和構築の現場に身を置いた自身の経験に触れつつ,サヘル地域をはじめとするアフリカの平和と安定の実現に向け,日本としてもセネガルと協力していきたい旨述べました。これに対し,カバ大臣からは,同フォーラムに対する日本の多大な貢献に謝意が表され,引き続き地域の平和と安定に向けて日本と協力していきたい旨述べました。

2 第6回アフリカの平和と安全に関するダカール国際フォーラム出席

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 11月18日,中谷政務官は,今年で第6回目となるアフリカの平和と安全に関するダカール国際フォーラムに出席し,開会式において,サル・セネガル大統領,ガズワニ・モーリタニア大統領,フィリップ・フランス首相と共にスピーチ(日本語(PDF)別ウィンドウで開く仏語(PDF)Open a New Window)を行いました。中谷政務官は,スピーチにおいて,本年8月に横浜において開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において安倍総理が提唱した「アフリカの平和と安定に向けた新たなアプローチ(NAPSA)」を紹介し,アフリカの平和と安定に向けた日本の取組をアピールしました。
 また,中谷政務官は,前日の17日に行われた歓迎レセプションにおいて,バ・セネガル外務・在外セネガル人大臣と共に挨拶(日本語(PDF)別ウィンドウで開く)を行い,参加していたアモン・タノー・コートジボワール外務大臣と立ち話を行いました。

3 ダカール・フォーラムに参加した第三国要人への表敬・会談

(1)ガズワニ・モーリタニア・イスラム共和国大統領への表敬

ガズワニ・モーリタニア・イスラム共和国大統領への表敬

 11月18日,中谷政務官は,ダカール訪問中のガズワニ・モーリタニア・イスラム共和国大統領(H.E.Mr.Mohamed Ould Cheikh El Ghazouani,President of the Islamic Republic of Mauritania)を表敬しました。
 冒頭,中谷政務官から,水産分野をはじめとして日・モーリタニア二国間協力は良好に推移している,ダカール・フォーラムにおけるスピーチでガズワニ大統領が言及されたサヘル地域におけるテロとの闘いにおいて,日本としても引き続きモーリタニアと協力していきたい旨述べました。これに対し,ガズワニ大統領から,長年にわたる日本の支援に対しモーリタニア国民は深く感謝している,サヘル地域におけるテロ対策において日本と更に協力していきたい旨述べました。

(2)ドラメ・マリ共和国外務・国際協力大臣との会談

ドラメ・マリ共和国外務・国際協力大臣との会談
ドラメ・マリ共和国外務・国際協力大臣との会談

 11月18日,中谷政務官は,ダカール訪問中のドラメ・マリ共和国外務・国際協力大臣(H.E.Mr. Tiébillé DRAME, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Mali)と会談しました。
 ドラメ外相からは,中谷政務官のダカール・フォーラム開会式におけるスピーチは,アフリカの平和と安定に向けた日本の取組がよく分かる有益なものであったとして,日本が提唱したNAPSAを歓迎する旨述べました。中谷政務官からは,マリの平和と安定は国際社会の平和と安定にとって不可欠であり,日本もマリの平和と安定に向けた取組を後押ししていく,特にサヘル地域におけるテロの根本原因に対応する支援を実施していきたい旨述べました。これに対し,ドラメ外相から日本に対する謝意が表されました。

4 ABEイニシアティブ卒業生との懇談

ABEイニシアティブ卒業生との懇談
ABEイニシアティブ卒業生との懇談

 11月17日,中谷政務官は,ABEイニシアティブのセネガル卒業生5名と懇談しました。
 中谷政務官からは,日本で学びインターンシップを行った経験を活用し,日セネガル経済関係強化のための架け橋になってほしい旨述べました。これに対し,参加した卒業生からは,日本企業との連携に意欲が示されました。

5 経済協力案件の視察等

協力関係者との懇談

(1)11月17日,中谷政務官は,セネガルで活動するJICA専門家,青年海外協力隊員及びシニア・ボランティアと懇談し,セネガルにおける開発課題や,農業,水産,保健,教育等の分野における日本の協力等について意見交換を行いました。

ダカール港第三埠頭改修計画

(2)11月17日,平成28年度無償資金協力「ダカール港第三埠頭改修計画」により改修工事が実施されているダカール港を訪問し,本件事業の進捗及びセネガル,更には隣国マリへの波及効果等について説明を受けました。

日本職業訓練センター
日本職業訓練センター

(3)11月18日,中谷政務官は,35年来セネガル及び周辺国の人材育成に貢献してきたセネガル日本職業訓練センター(CFPT)を訪問し,同センターが果たしている役割や実績等について関係者から説明を受けました。

6 その他

 中谷政務官は,セネガルに進出する日系企業関係者と懇談し,セネガルのビジネス環境の現状について聴取するとともに,経済交流を一層促進するための課題や日系企業関係者が期待する日本政府の役割等について意見交換を行いました。


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