ニジェール共和国
日・ニジェール首脳会談
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本19日午後6時40分から約35分間,安倍晋三内閣総理大臣は,来日中のイスフ・ニジェール共和国大統領(H.E. Mr. Issoufou Mahamadou, President of the Republic of Niger)と総理官邸において会談したところ,概要は以下のとおりです。
本件会談には,日本側から,加藤勝信内閣官房副長官他が,ニジェール側から,シセ計画・国土整備・共同体開発大臣,カネ外務・協力・アフリカ統合・在外ニジェール人大臣ほかが同席しました。
なお,本件会談後,両首脳は日・ニジェール共同声明(和文(PDF)/仏文(PDF)
)への署名式及び共同記者発表を行いました。その後,安倍総理大臣主催の夕食会が和やかな雰囲気の中で行われ,両首脳は幅広い分野での意見交換を行いました。
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1 冒頭
(1)安倍総理大臣は,イスフ大統領とは昨年1月のコートジボワール訪問時以来の再会となり,またニジェールの国家元首の訪日は29年ぶりである旨述べ,イスフ大統領の訪日を歓迎しました。また,6月17日,ニジェール南東部において発生したボコ・ハラムによるとみられる襲撃事件に関し,心よりお悔やみとお見舞いを申し上げ,我が国としてあらゆる形態のテロリズムを断固非難する旨述べました。そうした不安定な情勢が続くサヘル地域において,ニジェールは治安対策や民生向上の取組を推進する安定勢力であり,サヘル地域の平和と安定に向けた取組を進めていく上での日本の重要なパートナーであるとして,今次訪日を契機に両国関係を更に発展させたい旨述べました。
(2)イスフ大統領からは,ニジェール再生計画に基づく農業,水,環境というニジェールの優先課題についての説明がなされ,そうした課題や教育,保健,人道支援などの分野における日本の協力に対する謝意が表明されました。
2 積極的平和主義のサヘル地域における実践
(1)安倍総理大臣は,サヘル地域の平和と安定に向けたニジェールの積極的な取組を評価する旨述べました。また,日本としても「積極的平和主義」の下,サヘル地域におけるテロ対処能力向上のための支援を拡充してきており,今後とも取組を継続,強化していく意向を表明しました。
(2)イスフ大統領は,治安はニジェールにおける優先課題であるとし,「積極的平和主義」に基づく日本の平和国家としての活動及び決意を賞賛しました。両者は,サヘル地域の治安情勢について議論し,同地域の平和と安定に向けたパートナーシップを強化することで一致しました。
3 経済・社会開発を進めるニジェールを支える支援
(1)安倍総理大臣は,ニジェールが開発政策を積極的に推進していることを評価する旨述べ,日本としてもニジェールの経済・社会開発を支えるべく,農業と教育を中心に協力を継続する意向を表明し,具体的には約2億円の無償資金協力を準備中であり,食料不足に対処するための新たな支援も検討中である旨述べました。
(2)イスフ大統領は,ニジェールにおける優先的な開発課題について説明し,日本の支援はニジェールの優先分野に即したものであり満足している旨述べました。
4 次回TICAD
両首脳は,来年初めてアフリカで開催される次回TICADの成功に向け,協力していくことで一致しました。
5 国際場裡における協力推進
(2)これに対し,イスフ大統領からは,国際場裡における日本との協力の推進に期待が示されると共に,安保理改革を通じたグローバル・ガバナンスの改革を重視する旨の発言がありました。