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安倍総理大臣のASEAN関連首脳会議出席,豪州訪問及びAPEC首脳会議出席の際の安倍昭恵総理夫人の活動

平成30年11月29日

 平成30年11月14日から11月18日,安倍昭恵総理夫人はシンガポール,ダーウィン(豪州),ポートモレスビー(パプアニューギニア)を訪問した安倍総理に同行し,様々な交流活動を行いました。

シンガポール(11月14日,15日)

1 シンガポール国立大学日本研究学科及び語学教育研究センターとの懇談

 14日,安倍総理夫人は,訪問先のシンガポールにおいて,シンガポール国立大学日本研究学科を視察しました。ロビー・ゴウ人文社会学部長,タン・レンレン日本研究学科長,ティティマ・スチワ語学教育研究センター所長による歓迎の後,森田笑准教授から日本研究学科の活動状況について,泉ウォーカー語学教育センター副所長から語学教育研究センターの活動状況について説明を受けました。その後,シンガポール国立大学の日本研究学科の学生からお茶のおもてなしを受け,日本語で意見交換をしました。

[参考1]シンガポール国立大学日本研究学科
アジアでは日本に関する研究部門で最大級の学科で,1981年に設立され,学士や修士に加え博士課程のプログラムを提供。毎年,1,500人以上の学生が日本の歴史,文学,ポップカルチャー,食文化,言語学,ビジネスや政治及び国際関係と幅広く履修している。また,企業と連携して日本でのインターンシップを行うなど,学生が直接体験できる環境を整備。
[参考2]シンガポール国立大学語学教育研究センター
2001年に設立され日本語をはじめ13カ国語の語学教育を習熟度に合わせて多段階で提供。日本研究学科の他,医学部や工学部など様々な分野の学生が日本語を履修し,日本旅行時のコミュニケーションや伝統文化の理解,グローバル企業での就労に役立てている。
  • (写真1)シンガポール国立大学日本研究学科及び語学教育研究センターとの懇談の様子

2 配偶者プログラムへの参加(シンガポール国立博物館訪問等)

 15日,安倍総理夫人は,シンガポールのホー・チン首相夫人主催の配偶者プログラムの中で国立博物館を訪問し,他の参加首脳の配偶者と共にシンガポールの文化・歴史に触れ,交流を深めました。

[参考]シンガポール国立博物館
1887年に設立されたシンガポール最古の博物館で,14世紀から現在に至るまでのシンガポールの歴史やライフスタイル(衣服,家電,こどものおもちゃなど),地元のアーティストにより描かれたシンガポール固有の動食物の絵画,日本のチームラボによる映像アートなどが展示されている。
  • (写真2)配偶者プログラムへの参加の様子

3 Halogen foundation Singapore訪問

 15日,安倍総理夫人は,若者のリーダーシップや起業家精神を育成するHalogen foundation Singaporeを訪問しました。アイビー・チィー理事長及びリム・スーンホック理事による歓迎の後,National Young Leader Award(若者による未来へのアイデアを競うイベント)に出場した学生の発表を聞き,意見交換を行いました。

[参考]Halogen foundation Singapore
2003年に設立され15歳から19歳の若者を対象に講習やグループ学習を通じて将来を担うリーダーシップや起業家精神を育成する非営利団体。また,複雑な家庭環境等の理由で修学に支障を来す9歳以上の学生に対しても教育プログラムを提供し,非行の予防,こどもたちの人格形成に貢献している。
  • (写真3)Halogen foundation Singapore訪問の様子

4 Association Women for Action and Researchとの懇談

 15日,安倍総理夫人は,男女平等社会の実現に向けたNGO団体であるAssociation Women for Action and Researchを訪問しました。カリナ・セシリア・リム常任理事,ヴァレリエ・ガン副代表による歓迎の後,家庭暴力,性的暴力,職場での差別に遭った女性を支援するカウンセリングルームを視察しました。また,NGO職員と日本とシンガポールの両国が共有する男女共同参画に向けた男女の意識改革,少子高齢化社会に関する課題への解決策などについて,有意義な意見交換を行いました。

[参考]Association Women for Action and Research
男女平等社会の実現を目指して1985年に設立されたNGO団体。社会生活をする上で女性が直面する障害について,ホットラインや専門家によるカウンセリングを実施。また,男女平等社会の現状に関する調査研究のほか,女性が働きやすい雇用環境の実現に向けた企業研修を実施。
  • (写真4)Association Women for Action and Researchとの懇談の様子

豪州(ダーウィン)(11月16日,17日)

1 ダーウィン高校訪問

 16日午後,安倍総理夫人は,訪問先のオーストラリア北部準州において,ダーウィン高校を訪問しました。安倍総理夫人は,ヘーゼルダイン校長ら学校関係者の出迎えを受けた後,教室で16名の日本語プログラム履修生徒による習字の実演などの披露や,日本への修学旅行に関する発表を観覧しました。続いて,安倍総理夫人は挨拶の中で,「両国の歴史を踏まえ,生徒の皆さんがダーウィンの地でこうして日本語や日本文化を学ばれていることを嬉しく思います。今後も日豪両国の友好関係がさらに発展することを願っています。これからの平和をつくるのは若い皆さんです。」と生徒達にエールを送りました。

[参考]ダーウィン高校
ダーウィン校は,全学年を対象に日本語を始めとした語学プログラムを提供しており,日本語プログラムは25年以上の歴史がある。同校の生徒は,日本語スピーチコンテストへ積極的に参加しており,本年の北部準州コンテストでは同校の生徒が最優秀者となり,豪州ファイナルコンテストに進出した。
  • (写真5)日本語履修生による習字の実演
    日本語履修生による習字の実演
  • (写真6)ダーウィン高校の日本語履修生との記念撮影
    ダーウィン高校の日本語履修生との記念撮影

2 豪州連合教会(日豪戦後和解関連施設)訪問

 16日午後,安倍総理夫人は,ダーウィン市内の豪州連合教会を訪問しました。同教会には,ダーウィンにおける第二次世界大戦後の日豪和解の象徴と言われている藤田サルベージ会社の関連資料が展示されています。安倍総理夫人は,メリット牧師から,日本とゆかりの深い十字架をはじめとする同教会に展示された資料や当時の様子についての説明を受けました。安倍総理夫人は,「爆撃の犠牲になった日豪両国の人々に祈りを捧げ,心温まる事業を成し遂げた藤田氏及びその一族が日豪の平和に貢献された事実をさらに多くの日本の人々に伝えたい。」と述べました。

[参考]豪州連合協会と藤田サルベージ会社のつながり
1942年の旧日本軍の空爆の結果,ダーウィン港の海底には被弾して沈没した船が数多く遺されており,港での輸送経路の障害になっていたが,1959年,藤田サルベージ会社が沈没船の引き揚げ作業を担い,障害の解消に貢献した。豪州連合教会は,旧日本軍による空爆で破壊されたもので,当時再建が進められていたが,同社は引き揚げ船の金属から77個の青銅十字架を製作し,同教会に寄付をしたことから日豪の友好発展に貢献した。
  • (写真7)牧師からダーウィン空爆や藤田サルベージ会社につき説明を受ける風景
    牧師からダーウィン空爆や藤田サルベージ会社につき説明を受ける風景

3 北部準州美術博物館訪問

 16日午後,安倍総理夫人は,北部準州美術博物館を訪問しました。安倍総理夫人は,原住民であるアボリジニのアートや歴史の展示や,真珠養殖産業に関連する展示を含む北部準州周辺の海洋の歴史を中心に,シュテンコ館長の説明に興味深く耳を傾けながら見学しました。

[参考]
北部準州美術博物館は,北部準州が運営する文化施設で1981年に設立され,国際的に名高い文化・科学コレクションを多数収蔵し,季節に応じた各種展示を行っている。特に,北部準州における動植物の化石や標本など120万点以上を収蔵するほか,ロックアートなど地域における伝統美術品約3万点などを収蔵している。

パプアニューギニア(11月17日,18日)

1 パプアニューギニア軍楽隊の激励及び関係者との懇談

 11月17日午後,安倍総理夫人は,訪問先のパプアニューギニアにおいて,パプアニューギニア軍マーレイ駐屯地を訪問し,ポレワラ軍参謀長,イアンバ軍楽隊指導者,陸上自衛隊関係者等の出迎えを受けました。
 同駐屯地では,日本の自衛隊やJICAによる技術指導,ODA及び仙台育英高校による楽器の提供等,日本の官民併せた支援により編成されたパプアニューギニアの軍楽隊の演奏を鑑賞しました。日本を代表する童謡の一つである「ふるさと」も演奏され,曲の途中には隊員が日本語で合唱する場面もあり,心のこもった演奏が披露されました。

 演奏後,軍楽隊関係者等と意見交換を行いました。当初は楽器を手にしたこともなく,楽譜も読めなかった隊員たちが,日本の自衛隊関係者らの献身的な指導により,ここ数年の間に立派に演奏できるまでに成長したとの感動的なエピソードが紹介され,軍幹部から,心からの感謝の意が述べられました。ポレワラ軍参謀長は,練習の過程においては,両国の言語の壁があったものの,グローバルな言語としての音楽を通じて,教える側も教えられる側も心を通わせることができたことは素晴らしい経験になった旨述べました。
 これに対し,安倍総理夫人は,音楽を通して軍楽隊が今後も各国の友好関係構築に貢献できるようにとの期待を寄せました。

  • (写真8)軍楽隊によるパフォーマンスを鑑賞
    軍楽隊によるパフォーマンスを鑑賞
  • (写真9)軍楽隊員との交流
    軍楽隊員との交流

2 配偶者プログラムへの参加(パプアニューギニア国立博物館等)

 18日,安倍総理のAPEC首脳会議出席のためのパプアニューギニア訪問に同行中の安倍総理夫人は,リンダ・メイ・ババオ・パプアニューギニア首相夫人主催によるAPEC首脳会議の配偶者プログラムに参加し,国内唯一の国立博物館であり,1800年代初期の工芸品を収蔵する「パプアニューギニア国立博物館」やパプアニューギニア固有の動植物を鑑賞できる「アドベンチャーパーク」を訪問しました。
 パプアニューギニア国立博物館では,民族によって異なる様々な工芸品を観賞し,パプアニューギニアの文化や歴史につき説明を受けました。
 アドベンチャーパークでは,パプアニューギニアの国鳥である極楽鳥や,国花であるランを観察し,APEC首脳配偶者によるランの命名式「APEC2018」が執り行われました。
 また,同プログラムに参加したエコノミーの首脳配偶者と交流し,各国の歴史や文化の説明を受けました。

  • (写真10)首脳配偶者らとの記念撮影
    首脳配偶者らとの記念撮影
  • (写真11)パプアニューギニア国立博物館の訪問
    パプアニューギニア国立博物館の訪問

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