北大西洋条約機構(NATO)
NATOアジア太平洋パートナー(AP4)首脳会合
令和4年6月29日

- 現地時間6月29日午後0時8分(日本時間同日午後7時8分)から約1時間、スペイン・マドリードにおいて、北大西洋条約機構(NATO)のアジア太平洋パートナー(AP4)である日本、オーストラリア、ニュージーランド及び韓国の4か国による初の首脳会合が行われました。NATO首脳会合に出席するため現地訪問中の岸田文雄内閣総理大臣が主催し、アンソニー・アルバニージー・オーストラリア連邦首相(The Hon. Anthony Albanese, MP, Prime Minister of the Commonwealth of Australia)、ジャシンダ・アーダーン・ニュージーランド首相(Rt. Hon. Jacinda Ardern, Prime Minister of New Zealand)及び尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国大統領(H.E. Mr. YOON Suk Yeol, President of the Republic of Korea)が出席しました。
- 4か国の首脳は、NATO首脳会合に先立ち、インド太平洋地域から見たウクライナ情勢と国際社会への影響について認識の摺り合わせを行いました。その中で、岸田総理からは、ロシアによるウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であり断じて許されない、力による一方的な現状変更は世界のどこであっても認められない旨を述べました。また、4か国の首脳は、インド太平洋を含む国際情勢についても意見交換を行いました。
- 4か国の首脳は、ロシアのウクライナ侵略を非難することで一致したほか、インド太平洋と欧州の安全保障は不可分であるとの認識に基づき、4か国が緊密に連携しつつ、各国の特性を活かした上でNATOのパートナーとして協力を進めていくこと、4か国が主導し、インド太平洋とNATOとの意思疎通を深めていくことで認識の一致がありました。また、4か国の首脳は、インド太平洋地域の平和と安定のため、引き続き4か国で緊密に意思疎通を図っていくこととなりました。