パラオ共和国

令和7年2月12日
ウィップス・パラオ大統領と笑顔で握手する石破総理大臣 (写真提供:内閣広報室)
日・パラオ首脳会談の様子 (写真提供:内閣広報室)

 2月12日、午後2時10分から約60分間、石破茂内閣総理大臣は、訪日中のスランゲル・S・ウィップス・ジュニア・パラオ共和国大統領(H.E. Surangel S. WHIPPS, Jr., President of the Republic of Palau)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、石破総理大臣から、ウィップス大統領の2期目の就任早々の訪日を歓迎するとともに、パラオは、地理的・歴史的・戦略的に重要なパートナーであり、パラオとは長きに亘る交流の歴史により強固な「キズナ」を築いてきたと述べ、昨年の日・パラオ外交関係樹立30周年を経て、日本とパラオの「トクベツ」な関係の更なる強化に取り組んでいきたい旨述べました。また、ALPS処理水の海洋放出に関し、パラオ政府による我が国への変わらぬ支持に謝意を表明しました。
  2. これに対し、ウィップス大統領は、日本とパラオの関係は特別であり、石破総理大臣との間でも、強固な信頼関係に基づき二国間関係を飛躍させたい旨述べました。
  3. 二国間関係に関し、石破総理大臣からは、我が国のパラオ重視の姿勢は不変であり、ウィップス大統領の2期目の就任式に岩屋毅外務大臣を派遣したのもその現れであると述べました。また、石破総理大臣から、日本はパラオのニーズを十分に踏まえつつ、持続可能で強靭な経済発展を支えていく旨述べ、3月の日本航空による直行チャーター便運航が日本人旅行者の増加の一助となることに期待を寄せました。また、石破総理大臣から、ガッパン漁港整備を含む持続可能な水産業振興への協力について述べた上で、パラオの操業可能水域の早期拡大を要請しました。これに対し、ウィップス大統領は、日本と日本国民のパラオに対する協力に対して感謝の意を示しました。
  4. さらに、石破総理大臣から、遺骨収集事業に関し、パラオ政府の協力に感謝するとともに、本年は戦後80年であり、遺骨収集活動を加速化すべく、パラオ政府の協力を求めました。また、本年の大阪・関西万博へのパラオの参加を歓迎し、GREEN×EXPO 2027へのパラオの参加にも期待を寄せました。
  5. このほか、両首脳は、パラオが2026年に太平洋諸島フォーラム(PIF)議長国となることを念頭に、2027年のPALM11に向けた緊密な連携を確認しました。また、地域情勢について、石破総理大臣の訪米成果も含めた意見交換を行いました。

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