パラオ共和国
小田原外務大臣政務官(総理特使)のパラオ共和国訪問



1月18日から20日まで,小田原潔外務大臣政務官は,安倍総理大臣の特使としてレメンゲサウ大統領就任式に出席するため,パラオ共和国を訪問したところ,概要以下のとおりです。
1 レメンゲサウ大統領との会談

大統領就任式に先立ち,小田原政務官はトミー・E・レメンゲサウ大統領と会談しました。
小田原政務官から,安倍総理からの親書を手交し,大統領就任に対する祝意を表明するとともに,我が国は太平洋島嶼国を重視しており,この地域における日本の役割を一層強化していきたいと述べつつ,来年5月開催予定の第8回太平洋・島サミットに対する協力を要請しました。また,漁業分野や遺骨収集帰還事業への継続的な協力を要請しました。これに対し,レメンゲサウ大統領は,小田原政務官の大統領就任式への出席に対する謝意を表明するとともに,経済協力,人的交流等の分野における日本の支援に対する感謝の意を述べ,太平洋島嶼国地域での日本の役割に対する期待が表明されました。
2 大統領就任式

大統領就任式は,首都マルキョクの国会議事堂前庭において,小田原政務官の他,クリスチャン・ミクロネシア大統領,マシュー・マーシャル内務大臣,ワセ・同財務大臣,ヴァルダン・インド科学技術・地球科学大臣,李・台湾外交部長等列席の下,国歌斉唱,副大統領及び大統領による宣誓,レメンゲサウ大統領による演説を含め,約2時間にわたり開催されました。また,就任式の中で,天皇陛下から大統領への御祝電及び安倍総理から大統領への親書が送られたことが披露されました。
3 クリスチャン・ミクロネシア大統領との会談

大統領就任式後,小田原政務官は,ミクロネシアを代表してパラオを訪問中のクリスチャン・ミクロネシア大統領と会談を行いました。
小田原政務官から,17日に開催された太平洋・島サミット第3回中間閣僚会合における共同議長国としての協力に謝意を表明した上で,来年5月に開催予定の第8回太平洋・島サミットに対する協力を要請しました。また,我が国は歴史的につながりの深いミクロネシア地域を特に重視していることを伝え,伝統的に良好な二国間関係を一層発展させるとともに,太平洋島嶼国地域や両国に共通する国際的な課題について,双方が今後も協力して取り組んでいくことを確認しました。
4 マシュー・マーシャル内務大臣及びワセ・同財務大臣との会談

小田原政務官から,来年5月に開催予定の第8回太平洋・島サミットへの協力を要請するとともに,若者の交流が二国間関係促進につながることへの期待を述べました。先方からは,これまでの我が国による経済援助に対する謝意,主に防災,環境分野における二国間関係の強化について協力していきたい旨,表明されました。
5 その他
小田原政務官は,旧日本海軍士官や下士官,開拓,漁業に従事した邦人の方々の慰霊碑や墓碑が建てられている旧海軍墓地において献花を行いました。また,日本の無償資金協力によって2001年にアジア・大洋州におけるサンゴ礁研究の拠点として建設されたパラオ国際サンゴ礁センターを視察した他,民間企業関係者や援助関係者と懇談し,意見交換を行いました。


