クック諸島
日・クック諸島首脳会談
令和5年5月21日


5月20日、午後11時20分から約30分間、岸田文雄内閣総理大臣は、G7広島サミットアウトリーチ会合出席のため訪日中のマーク・ブラウン・クック諸島首相(Hon. Mark BROWN,Prime Minister of the Cook Islands)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、岸田総理大臣から、2月の太平洋諸島フォーラム(PIF)代表団としての訪日以来の再会を嬉しく思う旨述べるとともに、両首脳は、国際社会が直面する諸課題に、G7を超えた幅広いパートナーが協力して対応していくことの重要性について一致しました。ブラウン首相から、太平洋島嶼国を代表して会合に参加することを光栄に思う旨発言がありました。
- また、両首脳は、二国間関係等について議論し、岸田総理大臣から、今後も日本は、クック諸島の優先順位に寄り添った支援を積極的に検討していく旨述べました。ブラウン首相から、これまで日本からの様々な支援に謝意が示されるとともに、二国間の協力をより強化していきたい旨発言がありました。
- 岸田総理大臣から、PIFの「ブルーパシフィック大陸のための2050年戦略」や地域の平和と安全保障に対する「family first」の原則への強い支持を表明するとともに、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」実現のため、これからも太平洋島嶼国自身のアジェンダを尊重し、日本の強みを活かした協力を行っていく旨述べました。
- さらに、岸田総理大臣から、ALPS処理水の海洋放出に関し、2月にPIF代表団との間で集中的対話の重要性で一致したことを踏まえ、政治レベルの対話や専門家間の対話を実施している旨述べました。これに対し、ブラウン首相からこうした日本の取組を評価している旨述べました。
- また、両首脳はインド太平洋情勢やウクライナ情勢への対応についても意見交換し、緊密に連携していくことで一致しました。
- 両首脳は、クック諸島が本年のPIF議長国であることを踏まえ、本年の太平洋・島サミット(PALM)中間閣僚会合及び来年の第10回太平洋・島サミット(PALM10)の開催に向けて両国で緊密に協力していくことを確認しました。